秋から冬にかけて赤い実ものが目立ちますね。
これって、ちゃんとした理由があるんですよ。
実は、小原流から出版されている月刊誌「挿花」に詳しく載っていました。
とても興味深い記事だったので簡単にお話しますね。
植物は、鳥に向けて「注目して!」と赤い実をつけているんです。
食べて食べて!と。
植物は動けないので実をまるごと飲み込んでもらい、タネを運んでもらおうと考えています。
鳥が移動した先で糞をしてくれれば、タネは遠く離れた場所で芽を出せます。
鳥の視力は鋭い。
人間と同じように「赤色」を最も刺激的に捉えます。
そして、色のきれいな実は、たいてい小粒で丸い形をしています。
鳥が飲み込みやすいように作られてます。
香りが乏しいことも共通点の一つ。
これは、鳥の嗅覚が鈍いことと関係しています。
冬に多いのにも理由あり。
この時期は、鳥の餌になる虫が少ないです。
だから、敢えてこの季節に実をつけて誘惑します。
冬の赤い実は、どれも枝に長く残ります。
すぐに枯れ果てて落ち葉の下になってしまったら鳥に見つけてもらえないですから。
本当に赤い実って、がんばってますね。
そして、そして、極めつけがあります。
赤い実は美味しくない!
こちらも、したたかな戦略の一つ。
もしも、実がおいしくて鳥が食べ続けたなら、タネもその場に出されてしまいます。
ちっとも運ばれません。
植物は、実をわざとまずくすることによって、鳥が一回に食べる量を制限しているのです。
タネは、何度にも分けて少しずつあちこちに運ばれることを願っています。
恐れ入りました。
赤くて可愛らしいと思っていた植物たちに、これ程までの思惑が隠れていたなんて。
わが家の南天ものんきそうに見えるけど、こんなにも一生懸命なんですね。
どこかで芽を出していてくれたらいいなぁ。
夏世 絵莉
