年金積立金の運用のお話しです。
11月5日の日本経済新聞朝刊からご紹介します。

 

 

GPIF、3四半期赤字
リーマン危機以来 7~9月1.7兆円、米利上げ響く

 

 

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公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は4日、保有資産の金融マーケットでの運用が7~9月期は1兆7220億円の赤字だったと発表した。運用成績の赤字は1~3月期から3四半期連続になった。3四半期連続の赤字はリーマン危機が起きた2008年7~9月期から09年1~3月期までの3四半期以来、約13年ぶりになる。

GPIFは国民が保険料として預けたお金の一部を運用し、将来の給付に備える。運用の赤字が続けば長期の年金財政に悪い影響が出かねない。米国の利上げを起点とする世界の金融市場の変調が日本の公的年金にも影を落とし始めた。

足元の金融マーケットは米国の利上げに伴う金利上昇で債券価格が目減りし、景気への不安から株安が進んでいる。GPIFの7~9月期の資産別の損益はいずれもマイナスになった。

資産別の赤字額は外国債券が7644億円、国内債券で3982億円、国内株式で3679億円、外国株式1916億円。7~9月の資産運用の損益率は0.88%のマイナスになった。

GPIFは9月末時点の運用資産が192兆968億円に達する世界有数の機関投資家。国内外の株式と債券の資産構成をそれぞれ25%を目安に運用している。21年度は通年で10兆円超の黒字だったが、足元では厳しい状況が続く。

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