まずは、2022シーズンにおける横浜F・マリノスのリーグ優勝、おめでとうございます。
2試合を残したところでの中断期間で生き返りましたね。
昨日、一部のサポーターが要らない横断幕を掲出して、折角の優勝に水を差したことは残念です。
あれは、ダメだわ…。
さて、川崎フロンターレの試合です。
川崎 3-2 FC東京
結果から言いますと、よく勝ったと思います。
優勝はできませんでしたが、勝利したことに納得・満足しています。
試合前にはゲン担ぎで、和幸の「勝つサンド」を娘と食べました。
前半
試合開始から川崎にボールが収まりません。
小林悠選手達の前線の選手がプレスをかけ、相手GKによるフィードのミスを誘い、川崎ボールの時間帯を自らで創り出しました。
19分
マルシーニョ選手と橘田選手が左サイドで粘った後のパスを、ゴール正面から脇坂選手がミドルシュートでゴール!
脇坂選手らしいビューティフルゴールでした。
この得点後から、川崎は少し受けに回りましたでしょうか…。
FC東京の猛攻撃を受ける中で、GKチョン ソンリョン選手が一発レッドで退場…。
アダイウトン選手のスピードも素晴らしかったですが、長いパスを出した塚川選手の左足は見事でした。
そこからは、さらに輪をかけて猛攻撃を受け、ハーフサイドゲームでの防戦一方でした。
他会場のマリノスは、1-1で前半を折り返しました。
後半
47分、後半開始早々に失点。
1-0で逃げ切れるとは思いませんでしたが、失点する時間が早過ぎではないかい?
その後も、FC東京の勢いが止まりません。
川崎にボールがまったく収まりません。
守備をさせられているだけで、攻撃の形を作れないですし、またもやハーフサイドゲーム…。
その頃、マリノスが2-1でリードの報せ…う~ん。
業を煮やしたであろう鬼木監督は、2枚替えで知念選手・大島選手を投入…。
そこから、徐々に反撃が始まりました。
61分
橘田選手がゴールライン付近でボール奪い取り、ゴール前へパスを送り、マルシーニョ選手がゴール!
橘田選手のプレーもマルシーニョ選手のシュートも、優勝への執念でしたね。
ハーフタイムの選手交替の際、下げるのは橘田選手で、プレイスキックを蹴ることができる脇坂選手を残した方が良いと思っていました…スミマセン。
74分、FC東京に右からのクロスで左に振られ、その折り返しをゴール前で待ち構えていたアダイウトン選手に決められました。
この攻撃は、敵ながら綺麗でしたよ。
直後の75分
オウンゴール!
オウンゴールしたFC東京の選手は、目の前で両チームの2人の選手がジャンプしたため、ブラインドになったのでしょうね。
お気の毒でしたが、勝つためにはこれも喜ばなければ…。
この時点で、マリノスが神戸に3-1…。
残り20分程度で、3-4になることはあり得ないでしょう。
申し訳ないですが、この時点で気持ちの準備をしました。
川崎フロンターレは、長い時間を10名で戦うも勝ち切りました。
二度追いつかれながらも勝ったのは、優勝したいことの証でしょう。
そんな選手達を誇りに思います。
残念ですが、川崎フロンターレは3連覇を成し遂げることができませんでした。
私自身、今年は夏場あたりから、何度か優勝を諦めそうになることがありました。
シーズンを終えた直後の感想は、「残念」という気持ちよりも、「最後まで粘り強く戦って、希望を持たせてくれてありがとう」と選手・スタッフへの感謝と誇りに思う気持ちでいっぱいです。
川崎フロンターレは、一昨年の敗戦数が「3」、昨年は「2」、今年は「8」でした。
過去2年間が異常で、今年ぐらいの負け数が普通ですよね。
にもかかわらず、何度か諦めそうになった自分は反省しなければならないです。
今年の横浜F・マリノスと川崎フロンターレには、選手層に大きな差があったと感じます。
今シーズンのマリノスは上手く補強しました。
川崎の補強は、冬は他クラブからの選手獲得が2名、夏は無し…。
あえて補強しなかったのか、それとも補強できなかったのか…。
川崎の「補強力」は、大きな課題だと思います。
ストーブリーグには注目します。
夏場の連戦では、その選手層の差が効きました。
「このまま負けるのかな」と思った試合を、マリノスはギリギリでドローに持ち込んだことが2度あったように記憶しています。
そこでもぎり取った勝点差が、最後まで効きました。
夏場の暑い試合で、最後に粘りを出せたことこそが、選手層の厚さだったんだろうと思います。
それともう一つのマリノスとの差、これは言い訳になりますが…
川崎は谷口選手と山根選手が日本代表に招集され、招集直後の試合でコンディションが整わなかったことがありました。
ホームのC大阪戦における谷口選手がそうでした。
アウェイ札幌戦でも、帰国したばかりの2人を先発起用せず、後半から投入しました。
これらの試合に限ってはチーム力が低下し、勝点がついてきませんでした。
誤解の無いように言っておきますが、選手を責めているわけではないので念のため…。
一方のマリノスの選手が日本代表に選ばれたのは、おそらくE1選手権だけと思われ、その点は優位だったのではないでしょうか。
鬼木監督をはじめとした現場スタッフは、現有戦力でうまくやり繰りしたと思います。
少し選手を固定させ過ぎた時期があったような感はありますが(苦笑)。
さすが鬼木監督と思わせてくれる采配もありましたよね。
一つ見ておきたいのが、勝点数の低下です。
昨年は試合数が多かったため、1試合あたりの勝点数(総勝点数÷試合数)で比較します。
2020年 2.44(83点÷34試合)
2021年 2.42(92点÷38試合)
2022年 1.94(66点÷34試合)
今シーズンにおける減少が著しいです。
理由は、下位チームとの試合で取りこぼしがあったからだと考えています。
段々とチーム力が低下しているのであれば、何らかの歯止めをしなければ…。
それは、やはり補強になるのでしょうか。
あるいは、現有戦力での戦術変更で何とかなるのでしょうか。
私は、前者にウェイトを置いて欲しいです。
強化本部に残された宿題でしょう。
結果的に、今年の川崎フロンターレは無冠に終わりました。
リーグ戦で優勝できなくても、天皇杯かルヴァンカップのタイトルを一つは獲れるようなクラブにパワーアップしてほしいです。
一発勝負の弱さの克服が必要なのでしょうね(苦笑)。
そういう強さがあったからこそ鹿島は、20個もタイトルを取れたのだと思います。
2019年に3連覇を逃した際、ホームマリノス戦でボコボコにされ、そのマリノスに勝つために翌年から4-3-3にチャレンジしました。
鬼木監督が来年も指揮をとってくれるとの報道が出ており、ホッとしています。
もう一度、マリノスを越えられるように、来年からの鬼木フロンターレに期待しています!
川崎フロンターレの皆さん、本当に1年間お疲れ様でした。
そして、最後まで希望を持たせてくれてありがとうございました。