回転ずしチェーンで賑わっている営業秘密漏洩の疑いについて…。
10月1日の日本経済新聞朝刊からご紹介します。
「かっぱ寿司」社長逮捕 営業秘密、漏洩リスク増
大転職時代、問われる管理 世界で対策厳格化の流れ
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回転ずし店「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト社長の田辺公己容疑者が30日、不正競争防止法違反の疑いで警視庁に逮捕された。転職前に在籍していた「はま寿司」の仕入れ情報を不正に持ち出した疑いがある。雇用の流動化が進むなか、同様の事件は増え、企業は営業秘密の「漏洩リスク」に直面する。海外でも機密情報の管理は厳格化の流れが強まっており、経営側と従業員側の双方で情報管理意識の徹底が急務だ。
大手5社で2000店舗以上がひしめく回転ずし業界。中でも業界4位のかっぱ寿司と3位のはま寿司は郊外出店を重視するビジネスモデルが共通し、競争が激しかった。その2社間で転職した田辺社長が持ち出したとされるのが、はま寿司の仕入れデータだ。
データはすしの原材料となる魚介類の仕入れ値や取引先などがリスト化されていたとみられる。仕入れや価格戦略に直結する「手の内」で、競合先に渡ればコスト面で相手が有利になる可能性がある。
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企業が秘密として管理する技術や営業の情報は「営業秘密」と呼ばれる。持ち出しが罪に問われるのは(1)秘密として管理されている(2)事業などに有用(3)公然と知られていない――の3要件を満たす場合だ。
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