昨夜の横浜F・マリノス戦は、いわゆる「等々力劇場」でした。

主役に敬意を表して、あえて「ジェジエウ劇場」としてみました。
主演男優賞・ジェジエウ選手、助演男優賞・家長選手、特別賞・マリノス側ゴールポストで宜しいでしょうか。

座ってDAZN観戦していて、そこから立ち上がってのガッツポーズが久しぶりに出ましたよ…。



川崎 2-1 横浜FM



昨日のブログで「現状のフロンターレは相手がどこであれ、2得点以上する力に乏しいと思います」と書きました。

大変失礼しました。


川崎のメンバーについて…
U-18の選手をトップ登録し、コロナが陰性になった選手もすぐにピッチに立つのは難しいと考え、今節も厳しいメンバー構成かと予想しました。
だからこそ、2得点以上は厳しいかと思いました。

何のこたぁない、ほぼベストメンバーでした。
各選手のコンディションは厳しかったのでしょうけど…。



前半

25分
谷口選手からのロングフィードを、山根選手がワンタッチクロス…これ、凄かったです。
そのボールに頭で合わせて先制点を決めたレアンドロ ダミアン選手も見事でした。
せっかくレアンドロ ダミアン選手みたいな長身の選手がCFにいるのですから、あのような形が良いのだと思います。
「もう一度やってみて」と言われても、きっと出来ないであろうスーパープレーでした。

解説の福田さんはシーンによっては、「マリノスが押し込み、川崎は前へ蹴り出すしかない」とおっしゃっていました。
私は、それでも安心して見ることができました。

と思っていたら、45+3分、マリノス・仲川選手に見事なカウンターを決められました。
「この時間帯に取られてどうするんだ?」と思いましたけど、「どうせ取られるんなら、ラストワンプレーで良かったかも」とも思いました。
たとえば、45分とかで失点していたとしたら、今年よくありがちな立て続けの失点になっていたかもしれません。
だけど、取られてはいけない時間帯ですね。

失点シーン自体は、相手を褒めるしかないような…。

ところで、
仲川選手って、テスラ社のイーロン・マスク氏に似ているといつも思います。
関係ないですけど、ツイッター社買収の裁判はどうなるんでしょうかね。



後半

互角の戦いでした。


私は今年のマリノスさんを最大限リスペクトしております。

そのマリノスさんに立ち向かっていくフロンターレの選手を頼もしく見ることができました。

65分、マリノス・喜田選手のシュートに、ゴールポストが見事に反応しナイスセーブ…反応するわけない!
68分、マルシーニョ選手が、ゴール前で決められず…。
お相子ですね。

75分
木村主審が足の痛みのため、交替しました。

この時のマリノス・喜田主将、立ち回りが見事で風格を感じました。
主審の怪我は珍しいシーンですが、結構走りますからこういう可能性もあり得ますね。
お見舞い申し上げます。

その後、マリノス・喜田選手のケガおよび選手交替で時計の針が止まりました。
嫌な静けさでしたが、そこはお互い様でしょう。


90分、レアンドロ ダミアン選手を下げ、山村選手を投入し、そのままFWで起用しました。
この起用はアリだと思いますし、今後もありそうですね。

実は、この交替が勝利を呼び込んだのかもしれません。

ロスタイムの表示は8分…等々力劇場の匂いがプンプンしました。

ジェジエウ選手が足を攣ったために前線に残し、山村選手はジェジエウ選手の代わりにCBに下げました。
これが功を奏し、ラストワンプレー(90+9分)でジェジエウ選手が頭で決勝点をもぎ取りました。

ジェジエウ選手って、実はマリノスキラーだと思うんですけど…。




結果的に、前半のラストプレーで追いつかれ、後半のラストプレーで突き放すという、劇的な試合でした。

勝ったから言うわけではないですけど、「Jリーグ」の中でも質の高い、見ていて面白いゲームでした。
引分けでも、私は満足だったと思います。
負けていたら、勝点差を考えると落ち込んでいたと思いますけど…。



川崎フロンターレは昨今いろいろとありましたし、成績も思わしくありません。

この勝利で、フロンターレファミリーにあらためて一体感ができたように思います。


水を差すようですが…

クラブ内でも結構ですから、今回の陽性反応者続出の総括だけは実施してほしいです。

問題が起きた時は原因を追求して、それを改善していく姿勢を持っておいていただきたいです。

川崎フロンターレは、物事をうやむやで済まさないクラブであると信じています。



いま考えると、改めて名古屋戦が痛いですねぇ。
あの試合を開催できていれば(勝てていれば)、もっとマリノスを焦らせることができていたはずです。
いまさら言っても仕方がないですけど、言いたくもなります。



今季のリーグ戦は難しいかなと思っていましたが、良い意味でリセットボタンを押せた試合でした。

役者も戻りつつあり、反撃体制が整いつつあるのではないでしょうか。


マリノスさんは、リーグ戦では5月21日以来の敗戦です。
まだまだ勝点差はありますが、久し振りの敗戦が微妙に何か影響するかもしれません。

フロンターレにとっては、ルヴァン準々決勝2ndレグのセレッソ戦に確実に繋がる1勝でもあるのではないでしょうか。