一昨日(5月18日)、今年も「宏池会と語る会」に出席して参りました。

そのため、川崎フロンターレのゲーム(アウェイ神戸戦)の大半を観戦できませんでしたが…。




言うまでもなく、宏池会の会長は岸田文雄首相です。


まず一言…総理総裁派閥のパーティーは活気が違います。
岸田さんが総理大臣になって初めてのパーティーですし、宏池会から総理大臣になったのは30年前の宮澤喜一首相以来です。
4年連続出席していますが、一番活気がありましたし、賑わっていました。

私は開会の30分前ぐらいに会場に到着しました。
いつも入ることのできるメイン会場(上記の写真)は早くも満席。

大型スクリーンでメイン会場の様子が映し出される第二会場へ案内されました。
私より遅く着かれた方は第三会場へ案内されていました。


昨年は、「まん延防止等重点措置」中の開催でした。
一昨年は安倍首相の後継として出馬するも敗戦、そして昨年は菅首相の後任として総裁選に出馬を表明するも「勝てないだろう」という下馬評が漂う中でのパーティーでした。
新型コロナのため着席でのパーティーでしたが、メイン会場の後ろの方には空席が目立ち、全くと言っていいほど盛り上がりませんでした。

しかしながら、総理大臣になられてから、約7ヵ月半…
大きな失策なく、安定した政権運営ができていることもあり活気に満ちていました。



会の最初は、根本宏池会事務局長の挨拶。


次に、麻生太郎さん(自民党副総裁)の挨拶。
いつもの調子で「去年、岸田さんが当選するとは思ってなかっただろ?みんな思ってなかったんだから」と笑いをとっていました。


そして、早くも岸田首相が登壇。

 

 


総理大臣であり、そして宏池会の会長でもある岸田さんは、この「語る会」には総理大臣の立場で出席されていました。

そういうものなんですね。
したがいまして、形の上では来賓での出席でした。
胸のリボンが赤いでしょ。

話しはいまの政治に関連するものもありましたが、それよりも派閥の歴史や位置付け等の方が長かったです。

「語る会」の主旨はそちらですからね。
そして、7月10日の参議院議員選挙への協力依頼もありました。


この後、与党として公明党の山口代表、自民党の茂木幹事長、そして自民党各派閥の領袖の挨拶が続きました。
その後、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンという軽井沢にある全寮制高校の小林りん代表理事の講演がありました。
教育改革、人材育成を目的としてのお招きですかね。


岸田首相の挨拶が開会から早い時間帯だったため、それだけ聞いて帰る人も多かったです。
仕方ないと言えば仕方ないですが、日本を引っ張る国会議員さんの話しなんてなかなか聞けませんから、私は最後までいました。


パーティーの最後には、来たる参議院議員選挙に宏池会から立候補する6名の紹介がありました。
この時点では、メイン会場にかなりの空席がありましたため移動しました。

 

 

 



参議院議員選挙については、7月10日の投票日までに大きな失策が無ければ与党が勝つでしょう。
いまの国際情勢を考えると、政治の安定が必要です。
そこは国民も分かっているでしょうから、私は与党が大勝すると考えています。


ただ、岸田首相の「新資本主義」や「分断から協調へ」などが分かりにくいです。
はっきり言って、私はよく分からないです。

ロンドンのシティで講演した「Invest in KISHIDA」も国内では説明がありません。


参議院議員選挙が終わると、衆議院を解散しない限り、国政選挙が約3年間ありません。
その期間で、岸田首相がやりたいことを打ち出してくるのだと思います。
今回の選挙で打ち出すかもしれません。


いまは内政も重要ですが、国際関係の中での日本のアピールが重要です。
岸田首相が外務大臣を経験されている(総裁選に出た河野太郎さんもそうでしたが)点は、心強いです。
安倍元首相が外交に力を入れて種を蒔いてきましたから、それを結実させるのが岸田首相の役割なのかなとも思います。

また、岸田首相は自民党の政調会長もやられていました。
政策に通じているところも心強いと言えるのではないでしょうか。

言っては何ですが、安部元首相のおかげで政治に対する国民の不信感が高まりました。
岸田首相には清潔感があると思いますので、政治への信頼を取り戻す点には期待しています。


あくまでも私見ですが…一つ心配しているのは、安全保障の問題。
ロシアによるウクライナ侵攻を見ていますと、抑止のためにも核の保有あるいはシェアリングを日本は真剣に考えなければならない時期に差し掛かっているのではないかと思います。
実際、安部元首相がそのような発言をし、議論開始の機運が高まりつつあります。

広島が地元の岸田首相が核の議論に踏み込めるかどうか…。

ここは心配です。


来週の日米首脳会談で、アメリカの核の傘の下というものがどの程度のものなのか、あらためて確認されるかもしれません。

対中国・北朝鮮も含めて、安全保障について岸田政権がどのような舵取りをするか注目しています。



最後に…
総理総裁派閥のパーティーになってもう一つ大きく変わったこと…お土産が軽くなりました(笑)。


いわゆる「岸田ノート」もいただきました。

サイン入りにつき、早くもメルカリで売られているそうです(笑)。