新しい造語と言いますか…。
2月7日の日本経済新聞夕刊(令和なコトバ)からご紹介します。
匿顔
ネットもリアルも顔見えず
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ある企業で、女性の新入社員に言った男性上司のこんなひと言が問題になったと聞いたのは、2020年の夏ごろのこと。「履歴書の写真でしかキミの顔は見たことない。たまにはマスクを取って、顔を見せてくれないか?」。その場は、スルーした新入社員だったが、のちに何かのハラスメントと感じ、人事部に相談。「マスク内に触れるべからず」という警鐘を、社内にカンカン鳴らしたそうだ。
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あんなに鬱陶しかったマスクだが、「隠す」メリットを実感している人も増えていそう。と、前置きが長くなったが、ここで今週のお題「匿顔」だ。
匿名をもじって、匿顔。そもそもは1995年、「日本顔学会」を立ち上げた東京大学名誉教授の原島博さんが、顔の見えないネットの社会などを、「匿顔のコミュニケーション社会」(日本顔学会編「顔の百科事典」より)と呼んだのが始まりとされる。これが令和の時代には、マスクで相手の顔がよく見えなくなった、リアルの世界にも飛び火。再び、この言葉を目にすることが多くなった。
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