昨日、川崎浮世絵ギャラリーで開催中の「光と影」を観て参りました。

小林清親(こばやしきよちか)という絵師によるものです。

 

 

 

 

この小林清親は、もともと幕臣として徳川慶喜に仕えた方です。
幕府崩壊後、慶喜に従い静岡に移り住んだものの、ふたたび東京に舞い戻り活躍されたとのこと。

明治時代に作られた作品が多く、比較的新しい浮世絵です。
風景画を見ていても、現代と重なる風景もあります。

得意とするのは光と影の意識的な応用で、「光線画」と名付けられました。
この度の展示も、ここにスポットを当てているわけですね。



揃物の「武蔵百景」は、歌川広重による「名所江戸百景」と趣が似ており、小林清親は「明治の広重」と呼ばれていたそうです。

幕末から明治初めの動乱期を生きた絵師の作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。



この展示は、前期が今週末の11月15日(日)まで。
後期は11月21日(土)から12月20日(日)までです。