最近しばしば見かけられるウェブ面接においてもハラスメントが…。
9月15日の日経夕刊からご紹介します。
ウェブ面接のハラスメント 防止に遅れ、対策急務に
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「ウェブ面接の途中で『立ち上がってみてください』と言われました。これってハラスメントじゃないでしょうか?」。就活を終えた女子学生がそう聞いてきた。
予期せぬ指示だったが、一応その場で立ち上がったそうだ。後ろがすぐに壁で、それ以上後方に下がることはできず、画面には腰から上しか映らずに顔は切れた。パソコンの位置を調整するなど、ドタバタして気まずい感じで終わったそうだ。それが理由ではないだろうが、その会社とは縁がなく、「何の目的だったのか」と後から聞くこともできず、ずっと頭に引っかかっているという。
1次・2次面接を急きょウェブ面接に変更せざるを得ない会社が多かった今年、会社側も学生側も不慣れで、試行錯誤が続いた。そんな中、このような「ウェブハラスメント」と思えるような事例が発生している。他にも「会社側が複数でひそひそ話をしていて、こちらの答えを嘲笑しているような会話が聞こえて嫌だった」という報告もある。
そもそも「職業安定法」には「応募者の適性・能力とは関係ない事柄で採否を決定してはならない」と定められている。これはウェブ面接でも同じである。
パソコンで受ける面接でことさら「全身を映してください」と言うのは、ハラスメントにあたるであろう。ハラスメントという言葉は「いやがらせ」と解釈されるが、採用の場面では法律違反に相当する場合も多い。
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