高額収入者のみ影響する厚生年金保険料のお話しです。
8月13日の日経朝刊からご紹介します。

 

 

厚生年金保険料、上限5000円超上げ 来月から 高所得者対象

 

 

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会社員らが加入する厚生年金の保険料の上限が9月から引き上げられる。月収が63.5万円以上ある高所得の加入者が対象で、本人と会社が負担する保険料は合わせて月5490円高くなる。保険料の引き上げで将来受け取る年金額も増えるが、コロナ下での負担増は企業や社員にとって重荷になるとの見方もある。

 

厚生年金は給与水準を便宜的に区分けした「標準報酬月額」に応じて保険料が決まる。これまでは月収60.5万円以上の人を対象にした62万円の標準報酬月額が上限だった。9月以降、月収63.5万円以上の人を対象に新たな上限として65万円の標準報酬月額を設定する。これにより保険料の上限は月額11万3460円から11万8950円に引き上がる。

 

標準報酬月額の上限は、加入者の平均給与の2倍になるように決められる。ここ数年、平均給与の2倍が62万円を超える状況が続いていることから、厚生労働省が上限を引き上げることにした。2017年度末時点で約4400万人いる厚生年金加入者のうち、約290万人が上限の月額62万円に該当していた。このうち一部が62万円にとどまり、多くが新上限の65万円に移るとみられる。

 

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