新卒社員の方向けで、労働法での基礎的なお話しです。
5月4日の日経朝刊「新社会人のコンプラ入門」からご紹介します。
就業規則 労基法が優先
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学校にそれぞれ独自の校則があったように、会社でも働く上で従業員が守らなくてはいけないルール「就業規則」がある。違反すると処分の対象となることもあるため従業員である以上守るべきものだ。ただ、中には法律に違反するルールを定めているケースもあり注意が必要だ。
就業規則とは従業員の賃金・休日などの労働条件や職場規律を定めた規則だ。10人以上を雇う雇用主は作成義務がある。過半数を代表する労働者の意見を聴く必要があるが、内容は雇用主が決める。合理的範囲であれば労働者に不利益な変更をすることも認められる。
ただ中にはあきらかに合理性を欠いた就業規則を定めているケースもある。その場合、その規定が有効かどうかは法律や労働組合と合意して決めた労働協約に違反していないかが重要となる。
よく問題になるのが労働時間の算定法だ。法律上、1日の労働時間は1分単位で厳しく集計する必要がある。丸める場合でも切り上げるべきで切り捨ては認められない。規則に「10分未満は切り捨てる」という記述があれば、法律違反の可能性がある。
就業規則や法律など働く上でのルールの正しい理解は、万が一の時に自らを守ることにもつながる。難しいことと敬遠せず、新社会人のうちから知っておくことが重要だ。
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