「GPIF」という言葉は聞き慣れないと思うのですけど、わりと身近な話しです。
4月2日の日経朝刊からご紹介します。

 

 

GPIFの損失額最大 1~3月、新型コロナ直撃

 

 

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新型コロナウイルスによる株式市場の乱高下が公的年金の運用を揺さぶっている。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2020年1~3月の運用実績は、損失額が四半期として最大に膨らむ見通し。GPIFは14年から株式の運用比率を高め、1日からは運用資産に占める外国債券の目標比率を引き上げた。相場の影響を受けやすい面が出ている。

 

野村証券の西川昌宏チーフ財政アナリストが試算したところ、20年1~3月の運用実績は18兆円の赤字。国内債が1000億円の赤字、国内株式が7兆6000億円の赤字、外国株式が10兆6000億円の赤字だった。外国債券は3000億円の黒字を確保した。

 

GPIFは19年4~12月に9兆4241億円の収益を上げている。ただ、1~3月に生じた損失で19年度の運用実績は8兆6000億円程度の赤字となったもよう。通年で運用損益が赤字になるのは4年ぶりだ。

 

現役世代の保険料は原則、年金給付に充て、給付に回らなかった一部の保険料を積立金としてGPIFが運用。将来の現役世代の保険料負担が重くなりすぎないよう、目標の利回りに基づいて運用する必要がある。

 

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