JR川崎駅に隣接する「川崎浮世絵ギャラリー」で「初代広重 東海道五拾三次の旅(保永堂版)」が開催されています。

先日、鑑賞して参りました。

 

 

 

 

 

この川崎の地で、歌川広重の「東海道五十三次之内 川崎 六郷渡舟」を見られるのは何とも感慨深いものです。
「お帰りなさい」という感じです。

 

 

 

この展示で初めて知ったのですが、浮世絵には「異版」というものがあるのですね。
簡単に言いますと、本来の版画(ここでは、「保永堂版」)とは別に彫られた版ということでしょうか?
こういうものがあること自体、知りませんでした。

 

 

 

昨年の夏、大阪の大阪浮世絵美術館で購入した絵葉書がこれです。

 

 

右上辺りに、富士山が描かれていないからおかしいなぁと思っていたんです。
要するに、この大阪浮世絵美術館で購入した絵葉書は、「異版」の絵葉書だったわけですね。
たしかに、絵葉書の裏に「変わり図(異版のこと)」と書かれてありました。

 

 

 

川崎浮世絵ギャラリーで買った絵葉書は、これです。
これは、「保永堂版」の絵葉書です。
言ってみれば、正規品ですかね…。

 

 

 

 

「保永堂版」と「異版」を比べると、「保永堂版」には以下の特徴があるそうです。
・富士山が描かれている
・空に鳥の群れが描かれていない
・筏の人物の着物が赤

 

たしかに、見てみるとその通りです。

 

「保永堂版」と「異版」を較べて見るのも面白いものですね。

 

 

 

この「川崎浮世絵ギャラリー」での「初代広重 東海道五拾三次の旅(保永堂版)」の展示は、本日(2月24日)までです。