人事労務・社会保険とはまったく異なる話題なのですが、身近に感じたもので…。
1月17日の朝日新聞デジタルから抜粋します。
試験中、トイレで退室 認める?認めない?司法判断は…
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試験中に、トイレのために一時退室できないのは不合理だ――。日商簿記1級の検定試験で途中退室し、結果が不合格となった都内の男性がこう主張し、試験を実施した東京商工会議所に受験料の賠償や慰謝料を求める訴訟を起こした。しかし、東京地裁は「どんなルールを定めるかは実施者の裁量」として請求を退けた。
10日にあった判決によると、簿記試験は開始から30分以内の退室や、それ以降に退室した場合の再入室を規則で禁止している。2017年11月に1級検定を受けた男性は、開始15分後からトイレを我慢し、30分を過ぎた後に行ったため、再入室できずに帰宅。結果は不合格だった。
訴訟で男性は「完全にコントロールできない生理現象に配慮する義務が東商にはある」と訴えた。東商は、「退室を認めると、携帯電話を使ったカンニングにつながる恐れがある」などと、ルールの正当性を主張していた。
判決は「トイレが原因で、実力を発揮できない受験者が出る可能性はある」とする一方、「カンニングを完全に排除できない」という東商の主張を認めた。試験自体は90分で、15分の事前説明を含めた着席時間は105分間。判決は「過剰な水分摂取を控えれば、トイレに行かずに済む場合が多い」とも指摘した。
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ネットでの反応(コメント)では、判決を支持する声ばかりです。
私は、訴えた人の気持ちが分かります。
2年ちょっと前だったかな…簿記2級を受けました。
この「途中退室したら、再入室出来ない」という制度には、強いプレッシャーを感じました。
実際に行くかどうかは別として、2時間弱もの間、トイレへ行けないと思うと…。
試験開始前には、何度もトイレに行きました。
その何年か前に、特定社会保険労務士になるために、「紛争解決紛手続代理業務試験」を受けました。
その時は、トイレに行けた記憶があります(間違いだったらすみません)。
「過剰な水分摂取を控えれば、トイレに行かずに済む場合が多い」と判決は指摘しますが、過活動膀胱等でトイレが近い人は多いと聞きます。
また、過敏性腸症候群の人も多いです。
日商簿記検定は、老若男女問わず受験しますから、そういう方も多いはず…。
東商は、「退室を認めると、携帯電話を使ったカンニングにつながる恐れがある」などと主張していますが、そこまでやる人っているのかなぁ。
体調管理して試験に臨むべきという考えも分かりますが、トイレに限って一回だけ退出を認めるとか、何かいい方法はないですかねぇ。