介護の現場の大変さが、本当によく分かる記事をご紹介します。
12月8日の日経朝刊から抜粋します。

 

 

訪問介護 セクハラ根深く 人手不足、現場に過度な負担 サービス提供 拒否難しく

 

 

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訪問介護の現場で、女性ヘルパーへのセクハラが横行している。背景にあるのが「保険料を払ったのだから」と権利を振りかざす利用者側の意識。事業者がサービス提供を拒否しにくい現行制度も、現場に負担を強いている。人手不足が深刻化するなか、セクハラ問題が介護制度の土台を揺さぶっている。

 

訪問介護は9割を女性が担う。職員の労働組合、日本介護クラフトユニオン(東京・港)の調査では、組合員2411人のうち74%が「利用者や家族からハラスメントを受けた」と答えた。

 

悪質な利用者にはサービス提供を拒否できないのか。厚生労働省は通知で「正当な理由なくサービスの提供を拒否することを禁止する」としている。正当な理由とは人員が足りないことや居住地が遠いことなどを指すと明記しており、セクハラは含まれていない。

 

介護保険制度では、利用者と事業者が契約を交わすことでサービスが提供される。「著しい妨害があった場合は契約終了できる」などの文言を契約に盛り込む事業者もあるが、明記していない事業者が多い。サービスを拒否する場合の手続きも煩雑で、人手不足の事業者は二の足を踏む。

 

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