昨日、上野の東京国立博物館で開催されている「特別展「縄文-1万年の美の鼓動」」へ行ってきました。
弥生時代の前が縄文時代であることは有名です。
では、その縄文時代は何年のあいだ続いたかご存知ですか?
答えは、約1万年です。
何とも長いこと…。
よく考えると、現代人が便宜上、そのような区分けをしただけかもしれませんけど…。
縄文時代では狩猟、採集、漁撈がメインでした(稲作は、弥生時代からですよね)。
それらを保存する「土器」や祭祀に使われたという「土偶」などが数多く展示されていました。
この手の土器や土偶は、日本史の教科書では見ましたが、肉眼で見るのは初めてでした。
土器は思ったより大きいものが多く、細かな文様がとても美しかったですね。
土偶も、長い縄文時代の間で相当進化しているように思いました。
土器もそうなのですが、作りが徐々に精微になっています。
見ていて感じたのですが、これらの出土品は、東日本、なかでも東北地方で出土されたものが多かったです。
西日本から出土されたものなんてごくわずかです。
何か理由があるのですかね。
また、東日本と言えども広いです。
情報通信技術や交通網がない中で、よく似た土器や土偶などがさまざまな場所から出土されています。
用途やつくり方の情報交換などをしていたのでしょうかね。
縄文時代の出土品で、国宝は6つだけだそうです。
その6つの国宝を全て、この特別展で見ることができます。
昨日、6つのうちの4つを見ることができましたが、残り2つは7月31日からの展示だそうです。
最後に、写真撮影OKの土器をご紹介します。
この特別展は、9月2日までの開催です。
お子さんには、夏休み中、ぜひ足を運んでほしいです。