今日も引続き、京都旅行のことを書きます。
よろしければ、お付き合いくださいませ。
今回の京都旅行で最後に訪れたのが、「南禅寺」です。
この南禅寺は、京都五山と鎌倉五山の上に位置する「五山之上(ござんのじょう)」と呼ばれています。
臨済宗の中でもっとも格式が高いと言ってよいと思います。
元来、南禅寺は、京都五山のうちの一つでしたが、足利義満が「五山之上」に昇格させたそうです。
先日、聞きましたが…
禅宗のうちの臨済宗は、時の中央の武家政権に支持され、政治・文化の場面で重んじられたそうです。
実際、足利義満という将軍の意向が働いていますものね。
一方で、曹洞宗は地方武家、豪族、下級武士、一般民衆に広まったそうです。
これらの違いから、「臨済将軍 曹洞士民」と呼ばれるそうです。
南禅寺で一番有名なのは、「三門」ですね。
石川五右衛門が、三門の上から見た風景を「絶景かな、絶景かな」と絶賛したことで有名です。
その風景がこちらです。
高さ22メートルから見た風景…。
当時としては、高層建築物だったことでしょう。
ちなみに、この三門は石川五右衛門が亡くなった約30年後に完成したものだそうです。
何らかの脚色があるのでしょうかね。
もう一つ南禅寺で有名なのは、「水路閣」。
琵琶湖疏水の分線にある水路橋で、明治時代に出来たものです。
思うのですが、これを造る際、相当の抵抗があったのではないでしょうか?
何年も続いてきた伝統ある禅寺に、当時の近代建築と言ってもいいレンガ造りの建築物を施すことに…。
いまの時代になってみると、見事にマッチしていますね。
最後に、湯豆腐を門前で食べました。
税込み3,090円。私の財布には、あまり優しくない…。
「清水の舞台」ではなく、「南禅寺の三門」から飛び降りるつもりで奮発しました!