有給休暇が取得しやすくなりそうな気配です…まだ検討段階ではありますが…。
10月3日の日経朝刊から抜粋します。日経新聞1面のトップ記事でしたから、インパクトがありました。
有休消化、企業の義務に 厚労省検討 長時間労働を是正、まず数日分 16年春施行めざす
ここから
厚生労働省は企業に対して社員の有給休暇の消化を義務付ける検討に入った。
社員の希望をふまえ年に数日分の有休の取得日を企業が指定する。
社員から有休取得を申し出る今の仕組みは職場への遠慮から休みにくい。
労働基準法を改正し法的義務にすることで欧米より低い有休の取得率を引き上げる。
「ホワイトカラー・エグゼンプション」など労働時間の規制緩和と並行して長時間労働の是正を進め、働き手の生産性を高める。
新しい仕組みではそれぞれの社員が年数日分の有休を取るよう企業側に義務付ける。
中小も含む全企業を義務化の対象とする方向で検討が進む見通し。
過剰な規制で企業の負担を増やさないよう、法的義務を課すのは有休20日分の一部にとどめる。
今の制度で有休を十分に消化していれば義務を果たしたとみなす方針だ。
未消化の社員が多い企業には罰則規定を設ける。
ここまで
冒頭で申しましたように、まだ検討段階の話ですので、その点はどうぞお間違いなきよう…。
労働基準法では、会社に入社して半年経てば、10日の年休が付与されることが定められています。6年半経てば、20日付与されます。
この10日とか20日のうちの何日かを、法律によって取得を義務付けようというもののようです。
日本の有給休暇の取得率は47%と言われています。年休って、なかなか取得しにくいものですよね。
その取得率を、この制度で高めようというものです。
ホワイトカラー・エグゼンプション導入の話の中で出てきた産物で、働く人にとっては嬉しいお話だと思います。
罰則付きが予定されているそうですから、相当の強制力が期待されます。
ぎりぎりの人員でやっている会社にとっては、頭の痛い話しかもしれません。
しかし、ワーク・ライフ・バランスなど個人の生活も尊重されている社会の流れからすると、必然的な流れかもしれません。