おはようございます。
今日も宜しくお願い致します。

今年の8月9日のエントリーで、ブラック企業に対して厚生労働省が調査を行う予定であることを書きました(→ここ)。
その結果が発表されました(→ここ)。
それに関する新聞記事を、昨日の日経夕刊から抜粋します。


「ブラック企業」4189で違反 深刻な相談の5111事業所調査 厚労省是正勧告 4割で違法時間外労働

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過酷な労働を強いる「ブラック企業」の疑いがある企業への厚生労働省の立ち入り調査で、全体の82%に当たる4189の企業・事業所で違法な時間外労働など労働基準関係法令の違反があったことが分かった。残業や休日出勤の時間が過労死の認定基準の一つである月100時間を超えたのも730事業所に上る。違法な過重労働の事業所がまん延する実態が裏付けられた形だ。

厚労省は違反があった企業に是正勧告をしており、改善が見られない場合は所管の労働基準監督署が労働基準法違反容疑などで送検、社名を公表する方針。

法令違反で最も多いのは「違法な時間外労働」の2241事業所で、全体の43.8%。「賃金不払いの残業」(23.9%)、賃金や勤務時間などの「労働条件を明示せず」(19.4%)と続く。
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とうとう結果が発表されましたね。

数字だけでは分かり難いので、具体例を見てみましょう。
同紙に具体的な事例も載せられていました。

たとえば…

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ある企業では社員の7割程度の従業員を係長職以上の管理職扱いにし、残業代を支払っていなかった。うち半数程度は20代で、労働基準監督署が立ち入り調査して職務内容や権限、勤務実態を確認したところ、労働基準法が定める「管理監督者」に当たらないと判断。改善を指導するとともに、残業代計約120万円を支払わせた。
ここまで

7割も管理職がいるってどんな会社だろう…。
残業代を払いたくないという思惑が見え見え…。


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20代の正社員から、9月の無料電話相談で「月150時間の残業をしている」との情報が寄せられ、立ち入り調査。タイムカードなどを調べたところ、正社員で最大月84時間、パート従業員で同170時間もの残業をしていた人が見つかったという。
ここまで

パートで月170時間の残業って…。部分的で、かつ補助的に働いてもらうからこそ、「パート」と呼ぶのだと思いますが…。
月100時間を超える残業は過労死のリスクが高まります…。


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1年近くにわたって従業員に賃金が支払われていない悪質なケースも。8カ月間、賃金をもらえなかった20代の元従業員が労基署に訴え出て法令違反が発覚し、この従業員以外にも最大で11カ月にわたって賃金が払われていなかったことが判明した。未払い額は計約900万円に上り、労基署の指導にも応じる見込みがないため、送検を視野に調べている。送検した場合、社名を公表する。
ここまで

1年近くも給料を支払わない会社…相当悪質です…。


何か暗くなりますね。
この三つの例だと、ブラック企業と呼ばれても致し方ない気がします。
皆さまの会社が、このようなタイプの会社ではありませんように…。


最後までお付き合いをくださいまして、ありがとうございました。