おはようございます。
今日も宜しくお願い致します。
約3週間前の日経電子版から抜粋します。
男性の育休取得が激減…背景に「パタハラ」
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安倍晋三首相は「『女性が働き続けられる社会』を目指す」と成長戦略で打ち出した。出産後も女性が働き続けやすい社会をつくるという。そのためには、男性の育児参加も重要と言うが、2012年度、男性の育児休業取得率は急激に低下。現場では、育児休業をとる男性へのハラスメントも少なくない。
男性社員とはこうあるべきだという先入観により、上司が部下の育休取得を妨げる「パタニティ(=父性)・ハラスメント」も水面下では進んでいる。2013年5月に日本労働組合総連合会の調査が公表されてから、「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」という言葉が広く世に知られるようになった。マタハラとは、妊娠した女性社員に対して、妊娠・出産が業務上支障をきたすとして退職を促すなど嫌がらせ行為をすることを指す。これに対して、男性社員が育児休業を取ったり、育児のための短時間勤務やフレックス勤務をしたりすることを妨げる行為は「パタニティ・ハラスメント」とでも呼ぶべきものだ。
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「マタニティーハラスメント(マタハラ)」という言葉を、今年の6月8日のエントリーでご紹介致しました。
最近では、「パタニティーハラスメント(パタハラ)」という言葉も使われるようになっているみたいです…。
造語かと思ったら、「patarnity」という単語があるんですね。知りませんでした…。意味は、「父性」。
男性の2012年度の育児休業率は1.89%。前年度比で0.74ポイントの減少をしています
そして、たとえ育休を取ったとしても、期間は「1~5日」が4割、「5日~2週間」が2割と2週間未満が6割を占めるという、極めて短期型です。
男性は育休を「取らない」のか、それとも「取れない」のか…。
「取れない」の場合に作用するのが、この「パタハラ」かもしれませんね。
具体的な例が、記事に載っていましたので、こちらもご紹介します。
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<ケース1>
上司: 「なんで、男のおまえが育休なんて取るんだ。キャリアに傷がつくぞ」
Aさん: 「たかだか4カ月のブランクでキャリアに傷がつくとしたら、僕がそれまでの人間だったということです」
上司: 「子どもの教育費は何千万円もかかるんだぞ。いっぱい残業して金を稼ぐ。これが家長としてのあるべき姿だ!」
Aさん: 「うちの場合、妻の方が給料も高いので妻を世帯主にしているんです。僕は家長ではありません…」
上司: 「そういう問題じゃない!バカモノ」
最終的には人事部門が間に入り、「育休を取得させないと、会社が労基署から摘発されかねない」ということで、Aさんは育休を取得できた。しかし、育休復帰後もパタハラは続く。
<ケース2>
Aさん: 「子どもが熱を出したという連絡を保育園から受けたので、すみませんが早退します」
上司: 「バカモノ、そんなのは女房の役割だろ!」
Aさん: 「うちの妻は出張中なので無理です。私は今日やるべき仕事はもう終えていますから」
上司: 「そういうマイホームパパって奴(やつ)は、会社には不要なんだ。そんなことをしていると、評価を最低に落とすぞ」
Aさん: 「私は仕事をきちんとやっています。それに、家族の看護で休暇を取得できると就業規則にも書かれていますが」
上司: 「家庭の事情で会社に迷惑をかけるのだから、評価が下がるのは当然だろう。そもそも、子どもが小さいのに、ほいほいと出張するような無責任な女と結婚したおまえの配偶者選択が間違っている!会社に迷惑をかけるな」
こんな会話が繰り広げられたという。結局、Aさんは同業他社に転職したが、当時のことを話すと、今も憂鬱そうな顔になる。
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背景には、上司と部下の世代による子育て観の意識ギャップがあるそうです。中高年世代と子育て世代では、子どもとの向き合い方に対する意識が大きく違うことによります。
私も世代的には、中高年世代。
仮に会社勤めをしていて、部下の男性から「育休を取らせてください」と申し出があって、それが仕事に差し支えるような長期間であれば…ウ~ン、悩むかも…。
悩む以前の問題として、男性であっても育児休職を取りたいと申出があれば、会社としては取得させなければならないのですが…。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。