- 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)/真梨幸子
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他でも書かれていて重複するのですが、
気力が充実している時に読まないと
非常にダークで重い作品だと思いました。
重くてイヤな気持ちになるけれど、
でも途中で読むのをやめる気にはならない。
けど、気力というか読んでいる時の精神的な余裕があるかどうかは
大事かもしれません。
それを言うと、どんな作品を読むときも、原則として
その時の「今はこういう作品を読みたい気分」というのは
あるかもしれないけれど。
ただ、やはり考えさせられます。
虐待をうけて育った子供が、自分はあんな親にはなりたくないと
強く思っているにもかかわらず、あれだけ嫌った親と同じことを
繰り返していく、負の連鎖の怖さ、恐ろしさ。
それは、大なり小なり自分にも思い足ることがあるだけに
余計、真に迫る印象を受けました。
ものすごいエネルギーを感じる作品です。