殺人鬼フジコの衝動 | こぶたのしっぽ

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見たこと聞いたこと、感じたこと思ったことを、書いていけたらと思います。

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)/真梨幸子
¥700
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他でも書かれていて重複するのですが、

気力が充実している時に読まないと

非常にダークで重い作品だと思いました。

重くてイヤな気持ちになるけれど、

でも途中で読むのをやめる気にはならない。

けど、気力というか読んでいる時の精神的な余裕があるかどうかは

大事かもしれません。

それを言うと、どんな作品を読むときも、原則として

その時の「今はこういう作品を読みたい気分」というのは

あるかもしれないけれど。

ただ、やはり考えさせられます。

虐待をうけて育った子供が、自分はあんな親にはなりたくないと

強く思っているにもかかわらず、あれだけ嫌った親と同じことを

繰り返していく、負の連鎖の怖さ、恐ろしさ。

それは、大なり小なり自分にも思い足ることがあるだけに

余計、真に迫る印象を受けました。

ものすごいエネルギーを感じる作品です。