荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟 | こぶたのしっぽ

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荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)/荒木 飛呂彦
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「荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟」を読みました。

言わずと知れた、「ジョジョ」の作者・荒木飛呂彦先生が語る、

優れた映画とは、等々を書いた本です。

よい物語にはサスペンスがある。

サスペンスとは何か?

面白いとは何か?

具体的に荒木先生個人が、グッときた作品を例に挙げ、

解説、説明していく内容なのですが、これが実に興味深く、面白く、

先生の着眼点、映画の見方を知るだけでも非常に貴重というか、

そういう映画の見方をしてるんだ、見方もあるんだ、と勉強になります。

ついでに本の中で語られる映画についての解説を読むと、

自分が見ていない映画はもちろん、既に自分が過去に見た映画ですら

もう一度、別角度の視点で見直してみようかな、と思ってしまうから不思議です。

同時にこの本を読んで感じたのは、やはり荒木先生は当然ですが

プロ中のプロで、作品を作り続ける上での勉強というか吸収に貪欲なんだろうな

ということも感じました。

「ジョジョ」を読んでて、(現在8部「ジョジョリオン」ですが)、思うのが、

20年以上連載していて、よく枯れることなくアイディアが出てくるなと、

っていうか、さらに面白くなっていくのは、どういう才能なんだ!?と

常日頃思っていたのですが、

この本を読んで感じた事は、

荒木先生自身が常に何かを吸収し続ける姿勢、そういうものが

作品作りに反映され、常に新鮮で驚きに満ちた作品として私達に

届けられるんだろうなあということでした。

サスペンスという言葉には、非常に深い意味があることに

この本は気付かせてくれます。

オススメの1冊です。

(あたまっち)