悪の教典(上)(下) | こぶたのしっぽ

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悪の教典 上/貴志 祐介
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「悪の教典」(上)(下)を読みました。

もの凄く分厚い単行本(上)(下)を前にして怖気づいている私に

知り合いは「スラスラ一気に読めるよ」と、涼しい顔で言いました。

読み始めると、確かに驚くほどスラスラ読めます。

それほど、面白い作品でした。

話の展開、テンポはかなりいいと思います。

そして、悪い!

蓮見教論は悪い。

悪いというよりかは「悪」。

ゾッと寒気がするほどです。

ただ、それを「次はどうすんだ、なにするんだ!?」と思いながら、

凄いペースどんどん読み進めてしまうんです。

悪いんだけど、小説としてはやはり面白く。

そして終わり方がまた、う~ん、そうやって終わるか、

個人的には思いましたが、

じゃあ他に何かあるかと言われれば、やはりアレでいいんだろうなとも

思ったりして。

映画化されているから、どういう風に描かれているか気にはなるところですが、

自分は、「原作を読んだら映画は見ない」、「映画を見たら原作は読まない」

なぜなら、比べてしまって、純粋に作品に向き合えなくなってしまう自分を知っているから、

です。

なので、原作を読んだ私は映画のほうはおそらく見ないと思われ・・・。

小説は文句なしに面白い、面白いという言い方が適切でないならば、

最初から最後まで一気に読ませてくれる内容の作品だと

言えると思います。

(あたまっち)
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