アナザーフェイス | こぶたのしっぽ

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アナザーフェイス (文春文庫)/堂場 瞬一
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「アナザーフェイス」を読みました。


刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と2人暮らし。


捜査一課に在籍していたが育児との両立の為、異動を志願して二年が経った。


そこへ銀行員の息子が誘拐される事件が発生。


元・上司の福原は彼のある能力生かすべく、特捜本部に彼を投入するが。


最も刑事らしくない刑事が活躍する、堂場瞬一作品の刑事シリーズでも異色のシリーズ第1弾です。


率直に言うとストーリー、展開、申し分なく面白い作品でした。


オススメです。


ただ、もっとも刑事らしくない刑事の主人公・大友鉄のキャラがイマイチこちらに伝わらないというか、


彼の持つ特殊な能力であるとかが最初というか終盤まで、自分はピンときませんでした。


読み終えてみれば、「ああ、なんとなくそういうキャラというか能力のおかげで事件が解決する方向に


向かったんだな」と理解できるのですが。


この一作で、主人公・大友鉄の魅力は、もしかすると伝わりづらいかも、と思いました。


なんでそんな事を思うかと言うと、実は今現在「アナザーフェイス」シリーズの2作目を読んでる最中でして。


1作目で、ある程度主人公のキャラをつかんだ上で、この2作目を読むとやはり主人公の魅力を


理解しつつ読むことが出来ているので、非常に面白いわけです。


言ってしまえば、どのシリーズにも当てはまる事かもしれませんが。


とりあえず、面白いシリーズに育っていきそうな気配の作品なので興味のある方は是非読んでみてください。


(あたまっち)