- ブルー・ゴールド/真保 裕一
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地球上で人類が利用できる淡水は1%にすぎない。
10億をこえる人々が、この時間も飲み水に困っている。
水は戦略物資となり、世界中の巨大企業が激しい獲得競争を繰り広げている。
そこに切り込む弱小企業の男達。
地下水を持つ酒造メーカーを強引に買収するが、予想もしない妨害が入った。
真犯人を暴き出す戦いが始まる。
「水」
水を巡るビジネスがここまで熾烈な世界だとは、この小説を読むまで気が付きませんでした。
この小説を読むと、普段自分達が何気なく生活のなかで使っている「水」というものの見方が、
少し変わると思います。
そんな新しい衝撃を与えつつ、この小説は、水を扱うビジネスの世界を舞台に、
物凄い疾走感さえ感じさせつつ展開していきます。
一流商社から、小さくも少数精鋭の揃う会社へ出向となったイチ社員を通して描かれる、
ビジネスでの息もつかせぬ戦いは、それはそれは読み始めたら止まらないくらい面白かったです。
地球上の限られた水を巡る、ある意味リアルな現実を描きつつ、その一方でエンタメ感ある、
話の展開は、是非読んでみてくださいとしかいいようがないのですが、
興味がある方は、読んで損はないと思いますので、是非。
という感じです。
(あたまっち)