今日、壁に掛ける時計を買ってきました。
今まで使ってた掛け時計は、3・11の震災で壁から落ちて、尚且つ浸水で水没したため壊れてしまったんです。
震災から数日、家の中を片付けに建物の中に入ると、掛け時計が床に落ちていました。
見ると、2時46分で止まっていました。
震災が起きると、テレビとかでその事を象徴する画として、震災が起きた時間で止まってる時計とかが必ず映し出されたりしますが、まさか「それ」が自分の家の時計で起こるとは、さすがに思わなかったし、実際「その」時間で時計が止まるんだ・・・止まるくらいの事が起こったんだと、改めて思いました。
それから一ヶ月、家に帰ってきましたが、部屋の壁には当然時計はありません。
今まで、あった場所に時計がない。
それだけで何か違和感、時間の流れがなくなるような感覚というか。
ないと分かっていても思わず時間を確認しようとして何度も時計があった場所を見てしまう。
そんな日々を送っていましたが、今日やっと掛け時計を買ってきました。
普段であれば、何のことはない掛け時計ですが、震災で時計を失ってからは、どれだけその時計が家族に貢献してたか、改めて考えさせられました。
買って来た時計を、元あった場所に取り付けたときは、ちょっと感慨深かったです。
ありきたりな言葉かもしれませんが、震災にあってから止まってた時間が、やっと進み始めた気がしました。
(アタマッチ)