たむらぱん／ナクナイ

たむたぱんの最新アルバム。

ジャケ写を見ると微妙に分かると思いますが、昔ながらの青赤メガネで見る３Ｄ写真仕様です。

中にメガネが同封されてて、ジャケット、ブックレットの写真は３Ｄで楽しめます。

たむらぱんは”素敵なポップソングを書くアーティスト”というイメージですが、

このアルバムを聴くと、それだけじゃない事がよく分かる。

もちろんポップセンスも、たむらぱんの才能の１面ではあるけれど、曲にのっている詞を聴くと、

たむらぱんの本質が分かるような気がします。

たむらぱんの書く詩には、無責任ながんばれソングや、恋愛ソングはなく、

どちらかといえば日々どういう姿勢、考えで過ごしていけばいちばんベターなのか、

日常に溢れるつらいこと、やっかいなこと、それらから目をそらすことなく、

正面から受け止めて尚且つ、どう前を向いて少しづつでも一歩一歩進んでいくか、

そういう現実の中の本質をポップな曲に落とし込んでいると思います。

生きていくのはそれ自体しんどいけど、お互いその中でも前を向いて進もうよ、

と、背中を軽く押してくれるようなアルバムです。

初回版はＤＶＤ付、でライヴ映像が収録されています。

バンドスタイルのライブですが、バックのバンドはあたりまえのように上手いです。

そしてたむらぱんは当然のことながらライブでもＣＤ同様、歌が上手い！

たむらぱんの才能はもっともっと多くの人に知れ渡ってほしいと思います。

（アタマッチ）

こぶたのしっぽ