- 黒祠の島 (祥伝社文庫)/小野 不由美
- ¥690
- Amazon.co.jp
その島は、よそ者には誰も本当のことを話さなかった。
作家・葛木志保が自宅のカギを預け、失踪した。
パートナーの式部剛は彼女の履歴を辿り、「夜叉島」という名前に行き着いた。
だが島は、国家神道から外れた「黒祠の島」だった。
そして嵐の夜、神社の木に逆さに貼り付けにされた全裸女性の死体が発見された。
島民の白い眼と非協力のもと、浮上する連続殺人事件の真相とは?
この小説は、神社のことや、宗教的なこと、歴史のことなど、いろいろな因習などにまつわる話、
さらに孤島の中の複雑な人間関係が絡む、ナゾが多い推理小説なので、頭をフル回転させながら読んだ作品でした。
神社やその土地の風習、歴史などを理解しながら読み進めるので、頭は疲れますが、最後まで読んだのは、ひとえに面白いから。
ストーリー自体は非常に面白く、犯人は誰なのか?動機はなんなのか?どうしてこういうことが行われるのか?
謎が多く、最後までグイグイと読ませます。
さらっと読める小説より、歯ごたえのある小説を求めている人には、是非!という感じがします。
読み終えたときは、結構達成感がありました。