- ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [DVD]/ダニエル・デイ=ルイス,ポール・ダノ,ケヴィン・J・オコナー
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「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」見ました。
一攫千金を夢見るプレインビューは、石油が眠っているとされる土地で、見事石油を掘り当て、莫大な財産を築き上げる。
そんな中、油井やぐらが爆発炎上するという大事故がおこり、その爆発により息子のH・Wは命は取り留めるものの、聴力を失ってしまう。
息子の悲劇により、プレインビューの中でのなにかがバランスを崩し、次第に人間不信になっていき、
魂は破滅への道を辿っていく。
ずしーん、と重い作品でした。
何もないところから、石油を掘り当て、莫大な財産を築き、息子の悲劇に襲われ、そこから冨と権力だけを求めていくプレインビューの姿は、映画の冒頭と、最後と見比べて、その「飛距離」に呆然となってしまいます。
他人との絆を一切つくろうともせず、そして欲望と野心はとどまる事を知らず、でもそれはどんどん破滅的な方向へ向かって行く。
何故?
と思いながら見ていました。
どこかで、修正できなかったのだろうか?と思いつつ見ていました。
石油王の魂の破滅を、ズシリと、しかしながらそれを淡々と描いている作品なので、
軽く、空いた時間で~、みたいな感じでは見れない作品かもしれませんが、
腰を据えて最後までみれば、かなり見応えがある作品だと思うので、ズッシリくる人間ドラマをみたいと思っている方にはオススメします。