コールドゲーム/萩原浩 | こぶたのしっぽ

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コールドゲーム (新潮文庫)/荻原 浩
¥700
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高3の夏、復讐は突然始まった。


中2時代のクラスメートが、1人、また1人と襲われていく・・・。


4年前、クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと広吉が、犯行予告から犯人に浮かび上がる。


だが、転校したトロ吉の行方は誰も知る人がなく・・・。


光也たちクラスメートは、トロ吉を探し始めるのだが・・・。


こ~れは、序盤、かなり怖かったです。


見えない相手の不気味さ、得体の知れない恐怖、次はどうなるのか?


怖いけど、ハラハラ、ドキドキしながらどんどん読み進めていく感じでした。


中2時代のいじめられていた生徒が、クラスメートに復讐を用意周到に準備していることが、


徐々に明らかになり、しかも中2時代とは印象が全然変わっているという、断片的な情報が、少しずつ入ってくるに従い、クラスメートに脅威がじわじわと広がっていくところなど、読めば読むほど止まらなくなる感じでした。


そして最後、復讐の真実が明らかになるとき、やるせない、そして驚きの結末を迎えます。


久しぶりに、最初から最後まで一気に読ませてくれて、尚且つ、う~ん面白かった、と素直に思える作品でした。