チャットモンチー/告白 | こぶたのしっぽ

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告白/チャットモンチー
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なんて言うかもう、歌詞も曲も演奏も音も、全てが今までと次元が違うような、そんな印象をアルバムを聴いて感じました。


3ピースバンドですが、ドラムはドラム、ベースはベース、ギターはギターとして、はっきりクッキリ鳴っていて、音と音の隙間までが曲のグルーブとして鳴っている力強い演奏。


チャットモンチーは全員が作詞をしてるけど、どの歌詞もグッとくるものが多く、3人の作詞能力の高さを改めてかんじました。


そして、その歌詞にいろんな多種多様なすばらしい曲をつける、橋本絵莉子の底知れぬ才能には心底驚かされます。


身も蓋もないことを言うと、アルバム全曲いい曲、好きな曲なんですが、どれがいいかと敢えていえば、


3曲目、サビに向けてベースラインがブブブン!と下から徐々に盛り上がっていくような力強い曲、「海から出た魚」。


聞いたことないメロディの展開を見せ、尚且つその展開とリズムが心地いい7曲目、「ハイビスカスは冬に咲く」。


そして、歌詞も曲も私の胸にズガーン!!と突き刺さった、5曲目、「CAT WALK」。


私は、この「CAT WALK」を聴いた時に涙が流れてしまいまして・・・、


理由は自分でもよく分からないんだけど、メロディも詞も両方とも私のツボのド真ん中におそらく入ってしまったんだと思います。


特に、サビの


私が泣こうが笑おうが お構いなしにテクテクと


あぁ 今日もこの手で必死に 何かつかもうとしてるよ


あぁ 今日もこの胸は 息を吸って吐き出して


10分後も10年後も同じように生きてるだろうか


私がいなくなったとしても


3分おきに電車は揺れて


きれいにきれに 花は咲き


戦いは止むことなく


コーヒーショップは店を開け 仔猫は歩くテクテクと


でも誰かに残った思い出は 生き続けるよ


でも誰かに残った思いでは きっと生き続けるよ


の部分で、涙がこぼれてしまいます。


なんだろう、うまく言葉にできないけど、前を向いて一歩一歩進んでいく力強さをこの曲から感じると同時に、それはとても切なく厳しいことだということを、この曲から無意識に感じてしまうからかもしれません。


ジャケットのデザインも、1stアルバムの赤、2ndアルバムの青を配置して


中心は白、という所にも何か意味があるのかな?


とか、深読みしてしまいます。


とにかく、このアルバムは”すごいぞチャットモンチー”としかいいようがない、そんな素晴らしいアルバムだと思います。