- 寛容力 ~怒らないから選手は伸びる~/渡辺 久信
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去年は西部ライオンズファンにとっては最高の年でした。
昔からライオンズファンなので、渡辺監督の現役時代の活躍も勿論知ってるのですが、
知ってるだけに、渡辺久信選手が監督になって、しかも1年目からチームを日本一に導くなんて、監督には申し訳ないですが、さすがに予想してなかったというのが正直なところでした。
勿論、ライオンズファンとしては優勝してほしいけど、ですけどね。
そんな、渡辺監督率いるライオンズが見事日本一に登りつめたということで、監督が本を出しました。
ペナントレース中から、よくインタビュー記事などでポツポツと聞こえてくるのは、監督は選手を怒らない、積極的なプレーの結果としてなら多少のミスは目をつぶる、選手のいいところを伸ばす、というのが渡辺監督の方針のようでした。
そうか、それが今年のライオンズが調子のいい要因の一つなのか、と思っていましたが、日本一になると、さすがにどんな風にして長いペナントを戦い抜いてきたのか、興味が沸いてきていたところだったので、その興味を満たすのに、この本はとてもタイムリーな一冊でした。
この本は、渡辺監督が現役時代の話から、日本の野球界を引退し、台湾野球に選手兼コーチとして渡った話、そして指導者として、どういう過程で今のスタイルに至ったのかが綴られています。
そして、08年のライオンズのチームをどう作っていったかも、もちろん書かれています。
個人的に、渡辺監督を現役の時から見ていた、一ファンとしてもとても読み応えのある本でした。
そして、野球の監督としてのみならず、今の渡辺監督の姿勢、考え方は、新しい理想の上司像と言っても大袈裟じゃないかな?とも、この本を読んで思いました。
(サブ管理人・ローリー)