「プレステ3はなぜ失敗したのか?」多根清史 | こぶたのしっぽ

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プレステ3はなぜ失敗したのか? (晋遊舎ブラック新書 002)/多根 清史
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なかなか刺激的なタイトルなので、読んでみました。


今のところ、どちらかといえば苦戦しているPS3。


この本はPS3の生い立ちから順を追ってその時発表された記事や責任者のインタビューから、それを1つ1つ検証し、どこでどう歯車が狂って、今現在の状況に至ったかが書かれていて、なかなか読み応えがありました。


結構ゲームが好きで、ゲーム雑誌やその手の記事は、わりかし読んでるので、個人的には目新しいことや初めて聞く(読む)ようなエピソードはなかったのですが、それでもPSの歴史を通して、ここ10年近くのゲーム業界の流れも、この本を読むと順を追ってザックリとわかるようなつくりになってるので、そういう意味でも面白い内容の本でした。


この本を読むと、どこでPS3ビジネスが当初描いていたものとずれていってしまったのか、見誤ったのかが、分かりやすく解説されていて、なかなか興味深かったです。


ただ、まだPS3は発売からまだ1年経ってないハードなわけで、「失敗」と言い切ってしまうのも、ちょっとかわいそうというか、早いかな?という気もしました。


正確にいうと、なぜPS3は立ち上げに失敗したか?のほうがしっくりくるような気がしました。


PS3というか、久多良木(元)社長が失敗?したのかな?って感じ?


「ゲーム機」として平井社長のもとで、PS3はまだまだ始まったばかりなんじゃないかという気もするので、これからも、このゲーム機戦争の行方は目が離せないなあと思いました。