待ちに待ったセミナーの日が来ました。

指定された宝塚のホテルに着きました。

会場の受付に行くと、あのキューピーさん似のK課長の姿が有りました。

『やあ~、良く来てくれました!』 元気なお声で迎えてもらいました。

持ち物の事を何も聞いていなかったので、ジャージでセミナーを受ける事だった様ですが、持って来ていません。
仕方ないので、そのままジーンズで受ける事に。

一通り、参加者全員の自己紹介が終わり、実技の説明です。

2人1組で、受ける側と施術側を交代で行ないます。

操体法と言うものらしいのですが、受ける側の方が術者の様な感じで、セルフ整体の様な気がしました。

ゆっくりしたペースで進みますので、何も分からない素人私には、丁度良いのでした。

参加者の年齢は20代から60代位で、中には、聾唖の方も居られました。

和気あいあいと和やかな雰囲気でプログラムも進み、初日の予定は全て終了しました。

夕食後、缶ビール等で軽く飲み会が計画されていたのですが、私は、夜、予定があったので、食事だけ済ませ、帰宅しました。


翌日、9時から始まるセミナーに遅れない様、8時頃には、セミナー会場に入っていました。

K課長を中心にスタッフが数名、徐々に集まって来ます。

K課長の部下の方が2名と、町民センターで出会ったSさんとFさんは、分かったのですが、他の方は、何なんだろうと思っていました。

スタッフの殆どが揃った様で、K課長中心にミーティングが開始されました。

その間、私は、部屋の隅でボーットして座っていました。

すると、K課長の相変わらず元気な声の話が耳に入って来ました。しかし、ちょっと引っかかる無い様がありました。
それは、『兎に角、何でも良いから、褒めて下さい。どんなに出来なくても、上手いですね~と言って持ち上げて下さい。』とスタッフに合わす様に言っているのです。

??????

私は、あれは一体どういう意味なんだろう?と、何か変だなぁと少し疑いを持ってしまったのです。

そして、2日目のセミナーが始まり、実技を習っていると、口裏通り、『上手いですね!』の掛け声が聞こえて来ました。
何か白々しいなと思い乍ら、知らぬ振りをして、「ありがとうございます」と返事していた。

セミナーも予定通り終了し、皆、修了証書を貰い浮き浮きしていました。

K課長の特別な説明が有るそうです。

その内容は、このセミナーで習った内容は、家庭で出来る程度で、お客さんに提供出来るもので無いので、本格的に習い人は、翌月に基礎セミナーが有るので、是非参加して欲しいと言う事でした。

そして、会場は、京都市内のホテルと言う事でした。

成る程、『兎に角、褒めろ』とはこういう意味だったのでしょうか。次のセミナーに誘う為に。

でも、何でもっとスマートに出来ないのかなぁ。私は、始めから技術を習いたいと思って来ているのに、こんな回りくどい方法を取らなくても。


その場で、基礎セミナーに参加の意思の有る方は、申し出下さいと言ってたので、取り敢えず、参加する旨を伝えた。


そして、基礎セミナー。

京都のホテルに到着です。

今迄お伝えして来たのが、私が整体をする事に興味を持った経緯で、ここからは、具体的に始めた事を綴って行きたいと思います。


妻のヘルニアの痛みと痺れは無くなり、あの苦しそうにしていたのが、まるで嘘の様でした。

私は、妻の腰が治った整体を習いたいが、フィンランドに行って迄もと考え、何か他の方法は?と常々思っていました。

そして、しばらく経ったある日です、ジャストインタイムって言うんでしょうか。新聞の折り込みチラシが入ったんです。

”無料体験” ”短期開業”と書かれ、カイロプラクティックを習いませんか?と言う勧誘のチラシだったんです。

近所の町民センター(当時)で、説明会と無料体験で、開催時間も記されてました。

どんなものか知る為に”無料体験”を受けるには良い方法であり、”短期開業”も仕事を持って居る者にとっては、大変ありがたい事だと思い、午前中、直ぐに会場に向かったのです。

私自身、整体もカイロプラクティックも知りませんので、唯一、我が家の整体体験者である妻を引き連れ、フィンランドのおっさんの整体との違いを比較してみたかったのです。


会場に行ってみると、3人の白衣を着た先生が居られ、他は私の家族だけでした。

白衣を着た先生の事を紹介しときます。

先ず、喋るのが仕事の様な方で、目の下にクマのあるキューピーさんに似た、Kさん。
東京の本社から来られた、課長さんだと言う事です。

次に、姫路の方から来られたSさん。
人の良さそうな方で、親切に色々と説明して頂きました。カイロプラクティックを始めて半年位だと言われてました。

そして、隣町から来られたFさん。
何でも、K西電気の所長さんで、定年後の為にカイロプラクティックを習い始めたと言う事です。
あのK西電気の所長さんもカイロプラクティックを習うんだったら、これは間違い無いだろうと思いました。
Fさんの、何故か自信の無い、おどおどした態度が可笑しかったのですが。近畿の方ならご存知でしょうが、K西電気保安協会♬のコマーシャルのキャラクターと同じ雰囲気なんです。
それも仕方ない事で、つい3ヶ月前に北海道まで行って受講されたばかりだったんです。


一通り、カイロプラクティックについての説明を受けましたが、訳が分からん事を話されていた様に思います。私にとっては、どちらでも良い話だったんです。

さて、いよいよ待ちに待った、施術体験です。

妻も、腰が少し重いと言ってましたので、同時に受ける事に。

床には、白いシーツを被せたマットが敷いてあります。

妻は、K課長に施術を受け、私は、SさんとFさんに半分ずつ交代でやってもらいました。

始めての体験で、どうすれば良いのか分かりませんでしたが、FさんSさんの指示通りに身体の向きを変え、足をぐるぐる廻して貰ったり、腕をぐるぐる廻して貰いました。

私がやってもらってる横で、K課長が妻を整体しています。私の受けているのとは少し違う様だなと感じました。
K課長が妻に話しているのを聞いていると『ヘルニアと言う病気は、ありません。』と。

私は、県立病院の医者が検査の結果、ヘルニアだと診断したのに、”ヘルニア”と言う病名すら無いと断言しているその自信は一体何なんだろうと不思議だった。

そうこうして居る内に、整体も終了し、Sさんが私に『楽になったでしょう?』と言われたが、何も分からない事を伝えると、『午後からK林先生が来ますので、又来て下さい』と変な誘いを受けたが、適当に誤摩化した。

しかし、妻は、腰が楽になった様で、喜んでいた。

体験の後、K課長が、『今月、宝塚のホテルで、勉強会が有るので来て下さい。費用は3万円です』

私としては、技術を覚えたいのが目的だから、断る理由は無く、参加の意思を伝えた。

しかし、K課長は、私が必ず来るかどうか心配だった様で、取り敢えず、5千円でも良いので入金して欲しいと言う。
そんな事を言われると、”お金だけ取ってトンズラ?”と逆に疑ったのだが支払った。

当然の事だが領収書を書いてもらったが、K課長の名刺の裏に、金額とサインだけだった?。

大丈夫かなあ?。

県立病院のリハビリを諦めた妻は、毎日毎日、吊り輪にぶら下がって腰の負担を軽くしたり、ほっかほっかカイロを患部に張り頑張っていたが、脚のしびれは全然変化無しだった。

そうこうして居る内、久し振りにフィンランドに行こうと言う事になった。

1才半の子供をベビーカーに乗せ、スーツケース2個とバッグ2個、おまけにハンドバッグに子供のバッグ。当然、ヘルニアの妻には無理なので、自力で持つ場合は殆ど私が運ば無くてはならなかった。

子供を抱っこするのも、妻には相当辛そうだった。

私のフィンランド滞在は、10日程で、子供と妻を残して帰国した。

私の帰国後、妻から電話が有り、兄の勧めで整体とやらを受けに行くと言う。

何でも、フィンランド語で整体とも呼ばない、又、カイロプラクティックとも全く違う。
400年以上前の、古くから伝えられている技術らしい。


フィンランドに行って1ヶ月後、妻と子供が帰って来る。妹と兄も一緒だと言っていた。

当日、関空に迎えに行くと、義兄と義妹がやって来た。空のベビーカーを押し乍ら。

「Terve! 」『Terve』と挨拶を交わし、回りを見たが妻と子供が居ない?。

どこかと思っていると、柱の陰に隠れていた。

何と!なんと!、妻は子供を抱っこして立っている。

「腰は大丈夫か?」に『全然痛くない。脚も大丈夫』

あんなに痛いと言っていたのが、見事に治っているのである。

何回行ったのかと聞くと、たったの1回だけだと言う。

その時始めて、整体は凄い!と興味を持った。妻の変化を目の当たりにしたのだから、疑う余地は全く無かった。


さて、どんな事をされたかと言うと、先ず、非常に痛いマッサージの様な事をされ、首から腰迄、クリッ!クリッ!と押されたらしい。

その後、気功の様なパワーで背中が熱く感じたらしい。

整体が終わると、その整体のおっさんが、『明日は、ハンマーで身体を殴られた様な重さを感じるが、何もせずに寝ていたら良い』と言われたが、その通り、1日中起き上がれなかったらしい。

しかし、その日の夕方には、身体が凄く軽くなり、痛みも全く感じなかったと言う事だった。

う~ん、実に不思議な事が有るもんだ。

しかし、これは何とかして習わなければならない技術だと強く思った。