【マダガスカル】で猿三昧続きの続き | 記憶のゴミ屋敷

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50歳を過ぎて片付けがしたくなった。
捨てるためには何があるかを認識し、お別れをしなくてはならない。
一番時間を費やした旅の話の袋に辛い記憶を紛らせて捨ててしまおうと思う。

今回の旅初のビーチリゾート、ノシべ。(マダガスカル北西部)

 

車で村に向かう途中、両側に奇妙な景色が見えてきた。

桃の木の様な感じだけど、枝が全て下に向いてる。

アロマオイルなのどでお馴染みのイランイランの畑が広がっていた。

 

イランイランのプランテーションを抜けると

 

次はブラックレムール(クロキツネザル)だ!

 

 

 

村に入るとすぐ、木にわさわさ実る様にブラックレムールが待ち構えていた。

これまで見てきた原猿類と違って、動きが早い。

 

真っ黒なのがオスで、茶色がメス。

 

 

飛びかかりそうな勢い

 

 

 

 

ここはヨーロッパからの観光客も多く、周ってきた地域とは雰囲気がちょっと違う。

 

歓迎の歌を歌ってくれる人たち、

土産物屋も並んでいて、客引きもブラックレムールの勢いで寄ってくる。

しかも、10〜20倍くらいの値段とふっかけ具合がすごい。

 

そんなことも楽しみながら進むと、

さっき歌っていた子供たちが

なんかくれ、とたかってっきたり、

釣ってきたばかりの魚をぶら下げた子が

魚買わない?と着いてきたり。

まあ忙しい。

 

やっとビーチに出て、のんびり海を眺めていた。

少しして、さっき集団でたかってきてた子供たちが歩いてきた。

でも、今度は何も欲しがるどころか、近寄りもしない。

たかり時間終了?どうやら親にやらされているようで、

その時間は仕事としてやらなければいけないようだ。

 

なぜか、その子たちと一緒に遊ぶことに。

言葉が通じないので、砂に落書きしてみる。

まあ、ドラえもんしか描けないんだけど。

子供たちも、可愛い花の絵を描いてくれた。

上手!すぐにスカーフにして売れそうだ。

そのうち、ちっちゃい子たちがいっぱい集まってきてしまったので、

かけっこを要求されないうちにたっぷり持って行った折り紙の出番。

折り紙教室も楽しんでくれたみたい。

 

子供たちとお別れして、ボートツアーに出かける。

が、途中船のエンジンが壊れたようで、小船で近くの島に連れて行かれ、

乗り合わせていたマダガスカル人の若い夫婦と一緒に、ひたすら迎えの船を待った。

少し気温が下がってきたころ、迎えの船がきて戻ることが出来た。

 

 

 

最後は首都アンタナナリボ。もう野生の猿はいない。

 

動物園は好きじゃないけど、森で会えなかったアイアイを見に行った。

夜行性なので薄暗いところにいたが、はっきり姿を見せてくれた。

風貌が特徴的過ぎて「おさ〜るさ〜んだよ〜」って感じではないが可愛い。

 

最後にまとめて、その他の事。

 

アンタナナリボ市内散策。

市場は車も通る砂の舞う路上にあり、地面に魚が積み上げられていて、

暑い日中、肉もむき出しで、蝿がたかり、、

 

初日に、ホテルでミートソーススパゲッティなんて注文してしまって、

一口目で吐き出したのを思い出した。

危険を感じる不味さだったから、ひき肉が腐っていたのだと思う。

 

 

最終日にもなると余裕が出てきて、

地元の人が入っていく食堂に着いて行ってみたり。

みんな葉っぱの汁の様なのをご飯にかけていたので、同じ物を注文した。

優しい塩味で、これが一番おいしかったかも。

 

お土産は、旅の途中で、カゴバックと、スカーフ。いらないけど買った木彫りとか。

首都にはスーパーマーケットもあったので、高カカオチョコレート、バニラ等。

 

 

その土地の猿を見れば人がわかる。

それはこの後、いろんな国の猿を見てから思ったことだけど、

マダガスカルの猿が穏やかでのんびりしている様に、

マダガスカルの人たちも、同様穏やかな控えめな人が多かったなと思う。

 

これは20年以上前の話。

もう一度訪れたい国のリストに入れておこう。