【カナダ】タテゴトアザラシのあかちゃん | 記憶のゴミ屋敷

記憶のゴミ屋敷

50歳を過ぎて片付けがしたくなった。
捨てるためには何があるかを認識し、お別れをしなくてはならない。
一番時間を費やした旅の話の袋に辛い記憶を紛らせて捨ててしまおうと思う。

3月になると思い出す

カナダ東部マドレーヌアイランド

 

マドレーヌアイランドに面するセントローレンス湾に

北極からアザラシの親子が流氷に乗ってやってくる。

 

アザラシにしたら氷の上にいたら流れてきちゃった感じなのだろうか?

 

途中出産し、セントローレンス湾で数週間子育てして北極に泳いで帰って、

また翌年流されてくるとか。

 

 

私がアザラシに会いに行くまでの道のりもまあまあ遠い。

 

成田からニューヨーク。来たからには色々観光してしまって数日が経ち、

カナダ、モントリオールへ移動。でも折角来たからちょっと観光して、

モントリオールから小型機でマドレーヌアイランドへ。

 

そこから車で、ホテルへ向かう。

真っ白な雪景色の中カラフルな可愛い家が点々と見えてきた。

 

ホテルはアザラシを見に行くツアーの基地になっていて、

ここからヘリコプターで流氷の上のアザラシを見に行く。

 

天候が悪いとヘリコプターが飛べないので、少し長めに滞在予定を立てていた。

 

 

幸運なことに翌日アザラシを見に行けることになった。

もし流氷の間に落ちても死なない様にオレンジ色のつなぎの防護服を着て出発。

 

ニューヨークでマンハッタン遊覧しちゃったから

初ヘリコプターじゃなくなっちゃったけど、これはまた別。

 

空からアザラシを探す。

真っ白な氷の上に点々と小さな姿が見えて、

ヘリは割れなそうな氷の上に降りる。

 

人は割れなそうな氷を探して歩き、アザラシまで近づいていく。

出来るだけ白い氷をゆっくり。

 

 

生まれてすぐはもっと黄色っぽい毛のイエローコート

1週間しないうちにホワイトコートに変わっていく。

 

 

少し風が吹くとものすごい寒さで、なかなかカメラが出せなかった。

手袋を外してシャッターを押すのを躊躇う。

 

でも可愛いから頑張るのだ!

 

 

 

 

氷上にいられるのは短い時間だけ。

あまり長くヘリを停めておくこともできない。

 

翌日は、天候が悪くホテルから街に出ているシャトルバスで

民芸品店などに行ってみたり。

 

エッグベネディクトと、ロブスターが美味しかったなあ。

 

3日目、晴れではないけど、ヘリに乗れることに。

また空からアザラシ探し。

 

 

氷上の地吹雪に負けそうだった。氷の粒が顔にあたって痛くって、動けない。

 

ほとんど写真も撮れなかった。

 

翌日、よく晴れて、もう1度チャンスがあったが、

まだ行ってない人がいるから譲れと言われ断念した。

予約って意味なかったみたい。

 

 

アザラシの赤ちゃんたちは栄養をつけて、泳ぎの練習して帰っていくんだね。

生まれてすぐに大変だなあ。

 

温暖化でアザラシたちの生活も変わってしまっただろうか?

今年もセントローレンス湾でゴロゴロしてくれてるといいな。