旅に出て何を食べるかは非常に大切な問題で、どこに泊まって、どこで遊ぶのかと同じくらいに重要である。

 冬の定番はお鍋であるのだが、今年のように微妙に暖かいと別のものも食べたくなる。

  キャンピングカーの車内料理についての一例報告を行いたい。今回は焼魚についてである。

  山登りを終えて素早く空腹を満たすためには調理に時間をかけられない。そこで魚には先に塩を振っておいて、冷凍した状態で旅に持ち込んでいる。そうすると自然解凍によって、夜には焼くだけ素材が用意される。

 さらに先に塩を振っておくと、味わいも深くなって美味しくなる。一石二鳥なのだ。

持ち込んだのはサヨリとタチウオ。塩をして、真空パックにして冷凍しておいた。



車内でも調理のしやすい、カセットガスタイプの魚焼き器を使用した。強火の遠火でふっくら仕上がる。


北海道産のハタハタも美味であった。

 車中泊の旅で魚を食べられるのは贅沢だし、焼いて食べる楽しさもある。これは成功。

 ただし車内は煙で充満。換気扇をいくら回しても追いつかなかった。さらには煙探知機が作動してビービーうるさかった。

 さらに閉口したのは翌日の魚臭さ。言ってみればキャンピングカーはワンルームマンションみたいなものだから、焼魚を調理するとカーテンやベッドに匂いがしみ込んでしまう。

 結論。焼魚は雪が溶け、野外で焼けるシーズンまで我慢すべし。