Web2.0やら、広告テクノロジーやらの本をいくつか読んでて思ったことがある。

googleの広告(adwordsやAdsense)が、

本当にそこまで有効なのだろうか?

と言うこと。


技術的にはすごいものだと思うのだけど、

それがうまく利用されているように思えない。


今のgoogleの広告には、

今までの一方的な広告のような、

土足で入り込んでくるようなものを無くし、

ユーザの望むものを提供するように、

ユーザの大事な時間を無駄にさせないために、

最適化されて表示されるようになっている。


まぁ、その事によって、今までの広告のように、

ユーザから完全にスルーされることは減ったかもしれない。

今までのTVCMのような広告は、必要無い物とされ、

視聴者からすればトイレタイム位にしか思っていなかったが、

googleの提供する広告は、ユーザに関連のあるものを提供するため、

ユーザが見る機会が増えた。



でも、googleのこの広告形態でもってしても、

まだ足りないと感じてしまう。



今、自分的に一番良い広告は、ニコニコ動画のニコニコ市場だと思ってる。

このニコニコ市場は、ユーザが動画を見て関連のある商品などを登録する、

アフェリエイトのようなアドセンスのような広告形態である。
(なんか呼称があるのかもしれないけど)


これの凄い(面白い)ところは、

ユーザによって登録された商品の広告が、

動画(メインコンテンツ)を引き立てる道具となっていると言うことだ。


たとえば、一見動画とまったく関係のない商品が登録されていたりする。

なんだろうと思って見ていると、動画の中で出てくる物だったりして、

それがまた、動画にちょっとアクセントが付くと言うかひとつ見る楽しみにもなる。


メインコンテンツを引き立てる広告と言うのは今の所あまり存在しない。

プロダクトプレイスメントともちょっと違う。

なにより、ユーザに近い。


ユーザが登録することで盛り上げているところが凄い。

こういった広告形態はCGMの中にもっと取り入れるべきだと思う。


googleはユーザの時間を大切にと謳っているが、

もっと時間をもてあましてる人もいるわけで、

そういった人たちには、ちょっと気をそそられる面白いものを提供する方が良いと思う。


ユダヤ人の商売人の言葉に、

「相手の欲しがっているものを売るのは商売じゃない。

相手の必要のないもので、自分の持っていないものを売るのが本当の商売だ。」

と言う言葉があるが、

ニコニコ市場の広告形態では、まさにそれが実践できる。



ネットで商品を買うとき、

よく検討して買おうと思えば、比較サイトに行けば良い。

だが、もっと手軽に、衝動買いしたくなるような、

そんな広告がこれからの広告だと思う。