家の門の前に、紐をつけた赤茶色の犬がやってきた

周りをみても誰もおらず、恐らく家から飛び出してしまい、迷子になったようだ。

犬は、大型で、見たところ年を取っており、人懐っこくて大人しい性格の持ち主であった。

ひとまず家に入れ、警察に連絡を入れた。

3回も連絡したけども、途中で切れてしまったり、担当者の声が聞こえなくなったりして、最後まで話が続かない。

こうなったら、家族が見付かるまで、しばらく預かることにした。

迷子になっている割には、寂しい素振りをみせず、微笑んだりシッポを振るなどして、愛嬌を振りまいていた。