道


明治神宮へ、お詣りした。

その帰り道、辺りに人は見当たらなかった。

本堂には、大勢の参拝者がいたのに。

周りを見渡しても、樹木があるだけ。

門までの道は砂利が敷いてあり、その上を歩くと、ギシッギシッと音がする。

誰もいないので、砂利を踏む音が大きく響く。

誰もいないのに、一人で歩いている事に安心感があった。

周りの樹木、空、地面に、包まれた気がした。

若しくは、周りと一つになった感覚がした。

不思議な体験であった。