夏の東京の夜星空

一人の青年が、自室で寝ていた。
突然、アパートのドアをけたたましく叩く音がして、飛び起きた。

ドアの向こうは、警察であった。
警官は、青年を恋人殺しの容疑者として捕まえようとしていた。

間一髪で、青年は逃げた。
恋人を失った悲しみで、泣きながら走った。

恋人は殺された挙句に、住んでいたマンションから投げ捨てられていた。
蜜月を思い出して、深い喪失感に落ちる青年であった。

悲しみにくれながらも真相を探ると、恋人は昔に悪い男に騙され、犯罪組織にいた事が判明した。
青年は、その組織と対決する覚悟をするが、内部から思わぬ情報が入った。

悪い男が、恋人を殺して青年に罪を着せた犯人であるというのだ。

悪い男は、ある犯罪を起こして捕まりそうになり、犯罪組織を頼った。
しかしながら、犯罪組織は悪い男を持て余し、警察に売った。
警察は、昔の事も調べていた。
悪い男は、昔の悪行を知る恋人を口封じの為、殺したのだ。

警察の追跡を逃れながら、青年は証拠を探し出し、悪い男を探し出す。

ビルの一角で悪い男を見付けると、銃撃戦が始まった。

青年は、悪い男に銃弾を撃ち込み、ようやく仇を討った。

全てが終わった時に、恋人が側にいる感触がした。
青年の心中は、安堵感と空虚感が入り混じっていた。