人里離れた山の中、ひっそりと住んでいる男が一人いた。


ある日、里から未亡人とその連れ子(5歳ぐらいの男子)が、男の家へやって来た。

未亡人は、亡き夫の家へ行く途中だと言う。

男子は、足に怪我を負い、未亡人は助けを求めて山をさまよっている内に、男の家へたどり着いたと言った。


しばし、男と未亡人は心を通わせるが、怪我が治った息子を連れて未亡人は、亡夫の家へと旅発っていった。


それから、しばらくして未亡人から便りが届いた。

姑との生活に疲れ果て、息子を連れて男の下へ戻ると。

息子も、男のことを慕っていた。


やがて、2人は男の家を再びやって来て、ようやく3人での暮らしが始まった。