古いが、広い日本家屋があった。

高さは、8階ぐらいあろうか。

そこは、階段しかなく、家の主とその妻が階段を駆け上った。

妻は右目が見えなく、海賊がするような黒い眼帯を付けていた。

夫は、妻が眼帯を付けると時は、何か真剣に打ち込める為の儀式だと分かっていた。

2人は、時間を惜しむように、一心不乱に階段を急いで上った。

最上階に着いた夫と妻は、机に向かってなにかに対して熱心に打ち込んでいた。

その脇には、5人の子供(その内双子1組)が、親の邪魔をしないように、外の風景を眺めていた。