「あたらしい家族」

 

「おれのおばさん」シリーズ
恵子おばさんが経営する「児童養護施設」での生活を経て、恵子おばさんの元夫が経営する「グループホーム」で浪人生活を送ることになったアキラ。
お婆さん達の遠慮ない言動や、パワフルさに振り回されつつ東京で賑やかな生活が始まった。
恵子おばさんも破天荒だったが、その元夫、善男さんの破天荒な生き様に驚かされた。

 

「てのひらの父」

 

女性専用の下宿に暮らす3人の元に、所用で渡米した管理人に変わり「トモミさん」がやって来る所から物語はスタートする。

家族間でそれぞれに事情を抱えた彼女達と、管理人代行として使命感に燃えた強面で真面目でちょっとズレてるトモミさんのハートフルな物語。

日常のやり取りに笑わされたり、ハラハラさせられたり、ホロリとされたり・・・家族に対して素直になれない彼女達が、ちょっぴりお節介なトモミさんと触れ合い、それぞれが自分なりの落とし所を見つけて行く。父のようでいて、母のようでもあるトモミさんが素敵だ!

いいな!と思うエピソードは多々あったが、ラストの下りで題名の「手のひらの父」がストンと腑に落ちた。

 

「君たちはどう生きるか」

 

学生の頃、原作を読んだ。月日を経て漫画化された本書を手に取った。

昔読んだ際の感動は薄れず、素直に子供たちに読んで貰いたいと思える1冊だった。

日常生活で遭遇する(大人にとっては些細な悩みかも知れないが)コペル君の悩みや苦しみに、

おじさんから送られる言葉は、真っ直ぐなコペル君の心に響き、彼の中の何かを突き動かす。何故ならそれは「僕はどうしたらよい?」と悩むコペル君を、「僕ならどうする?」と考えさせるメッセージだからだ!

学生の頃「自分ならどうする?」と悩んだあの頃を懐かしく思い出した。

漫画ならではの読み易さで、自分自身を見つめ、自問自答できるそんな1冊。

 

「サマースクールデイズ」

 

親友の裏切り

上手く立ち回れない自分

友達なんていらない

不登校

引っ込み思案

1人が楽と強がる自分

 

そんな高校生活現在進行形の千里が、自分とは正反対の母の勧めで夏休みにアメリカンスクールで開催されているサマースクールへ参加する。新しい出逢いで変わって行く何か・・・青春ど真ん中で懐かしい!学生の頃に出会いたかった1冊。

 

「ハロワ!」

 

紆余曲折の末、ハローワークで働く事になった主人公。自分の経験を元に、親切に、丁寧に、誰よりも親身に、求職者の言葉に耳を傾ける。それが裏目に出ることもあるのだが・・・
親身に話を聞いてくれる人がいるだけで、安心できる時もある。
人として、ハローワークの相談員として成長して行く姿を母のように見守りつつ読破(笑)

 

「初恋料理教室」

 

京都は町屋古民家長屋の料理教室
男子限定の料理教室に集うメンバーの視点で、描かれたそれぞれの短編集。
初恋の行方、自分のお店、熟年夫婦の事情、女装の訳・・・料理教室に通う理由は違えど1人ひとりに物語があって面白い。
おばあちゃん先生の教える家庭料理と京言葉が良い!

 

屋上で縁結び

 

リストラされ再就職活動に乗遅れてしまった苑子

面接からの帰り、ビルの屋上に赤い鳥居が見つける。

神頼み!とばかりに手を併せた。

無事に就職が決まった!と思ったら、鳥居のあったあのビルだった!

神のご利益か?神主さんとの新しい出逢いと、ちょっとした謎解きもありコミック風?サクサク読める1冊。苑子の恋の行方とか・・・続きがちょっと気になる。

 

 

作品の空気感が好き!話の展開も好き!!人との距離感の描き方が絶妙。

点と線を結びながら読み進めて行ける感じがたまらなく良い。

若くして亡くなった一樹。その妻テツコさん。そしてギフ。不自然だけど当たり前の生活かけがいのない住みか・・・心に響く1冊。

 

壊れてしまったママは、お父さんの事を「あの人」と呼ぶ。

仕事主体で家にほとんど帰らないお父さんを「あの人」とボクは呼ぶ。

ママの居ない夏休みにボクとお父さんは親友になった。

場の空気を読んだり、大人も失敗したり、悩んだりするって事を友達よりも

ちょっとだけ早く学び、どんどん成長して行く主人公は頼もしくも健気だ!

 

感想が間に合わん!

最近読んだ本を記しておくとしよう・・・

 

「まぼろしのパン屋」

「お口直しには、甘い謎を」

「明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語」

「心霊探偵八雲 亡霊の願い」

「あたたかい水の出るところ」

「こわれもの」

「寿フォーエバー」

「悪夢の水族館」

「給食のお兄さん 浪人」

「チャイルド44」

「明日町こんぺいとう商店街2」