「えんぴつ町のプペル」  にしの あきひろ

 

イラストの奥行き、色遣いなど観賞用としても魅力的!
ストーリー的には、純粋な心の持ち主ならば、涙が止まらないでしょう。
が!冷めた大人なので、先読みしてしまい感動を半減させてしまった・・・
子どもから大人まで楽しめる1冊。

「奇跡」 中村 航

鹿児島と福岡で離ればなれ
に暮らす航一と龍之介の兄
弟。
再び家族4人揃って暮らし
たいと願っている航一は、
「新たに開通する新幹線の
一番列車がすれ違う時、奇
跡が起きる」と言う噂を耳
にする・・・

奇跡を信じた子ども達との
冒険が始まる!
「ランチのアッコちゃん」 柚木 麻子

彼氏にフラれ、食欲もな
く、落ち込む派遣社員の
三智子に、雲の上の存在
の黒川敦子部長、アッコ
さんから意外な提案をさ
れる・・・

読手側も元気になる!
パワフルで、キュートな
アッコさんの色々な顔に
触れるうちに、自然とワ
クワクして来る4つの物
語。

アッコちゃんが素敵過ぎ
る!

「東京すみっこごはん~雷おやじとオムライス~」 成田 名瑠子

シリーズ2冊目!

前作は母から娘への愛のレシピのバトンが手渡され心がほっこりさせられたが、

今作は夢と友情に揺れる女の子、亡き妻の味を探す雷おやじ、年齢を超えて

親友になった2人、そして、すみっこごはん存続の危機!と盛り沢山な内容

で、目が離せない!!

最後にほっこり出来る魅力的な1冊!思わずお腹の虫が鳴いちゃうよ(笑)

「夜の床屋」 沢村 浩輔
 
主人公を同じとしたちょっとしたミステリ短編集
かと思いきや、おっと!?巧みに張り巡らされた
伏線があったーー!最後に繋がった!
しかも謎を残したままに・・・良いね!
前半で解かれたハズの謎が実は・・・的な展開は
嫌いじゃない。
「And so this is Xmas」 秦 健日子

東京で突如起こった爆弾テロ

それは「だめですよ。 あなたが
立ったら、爆発してしまいます」
の一言から始まった。
犯人と警察との攻防、政府の対応・・・
やがて起こる甚大な被害者を伴った
大爆発!!
犯人から繰り返し発信される声明
「これは、戦争だ!」否応なしに
テロに巻き込まれる人々。
スピーディーな展開にグングン引
き込まれ、ページを繰るのももど
かく続きが気になって仕方がない!
誰に感情移入して読むかによって
印象が変わる作品!

1つ気になる伏線が残ったものの・・・
ヤラレタ感満載!

新年1冊目、面白さに一気読み~!
「僕らのごはんは 明日で待ってる」 瀬尾 まいこ

とある事情から諸々を諦め黄昏ながら、
淡々と流れていくハズだった日常に光
が射し込む!
幸せな毎日からの突然のサヨナラ・・・
イキナリの展開に何故?と戸惑う。
読手側も何故?状態。2人の性格を考え
るとそうなるのかも知れない。と妙に納得
させられてしまうのは、妹尾さんマジック!
諸々でハラハラさせられるが、最後ほっと?
出来た。幸せの形は人それぞれな訳で、
やっぱ問題の解決は2人でしないとね・・・
「東京すみっこごはん」 成田 名璢子
商店街の脇道に佇む古ぼけた1軒家。
出された看板には「共同台所 すみっこごはん *素人がつくるので、まずい時もあります。」の文字。

年齢、性別、人種、職業も異なる人々が、手作りのご飯を一緒に食べる。
ちょっとワケありの人々が、織り成すドラマ・・・大切な
誰かと美味しい手作りご飯が食べたくなる1冊。

不思議なお店「すみっこごはん」が存在する意味、その秘密が明らかになった時、愛に溢れた感動と温かな気持ちになれる!そんな作品。
「君の名は」 新海 誠

あまりに良いとの噂に小説版を手に取る。
これは、映画と小説の両方に触れた方がよい感じ。
心理描写など物語の細かな部分は小説版でも十分
楽しめるが、風景描写については表現が追いつい
ていないと言うか、美しさがいまいちグッと来な
かった。想像力が足りないのかも知れないが、
映像の力に頼り視覚で楽しみたい・・・

ドキドキ感もあるし、ストーリー展開も面白いので、
これはこれで良い。