■Section9 予測しない株式投資術

あなたは誘導されているのセクションで金融業界の罠の一つに、Aという情報に、Bという行動をとりやすくなるように個人投資家を誘導するとお伝えしました。
このことは…金融業界から出てくる情報を個人投資家が受け取ると、ある一定方向に相場や銘柄の動きを予測して行動することを表しています。
この罠に嵌らないようするには、2割の選択もそうですが…もう一つ予測しないで収益に繋げる方法も有効です。
でも予測しないでできる株式投資術ってあるの?
その方法は、相場のボラティテイにより、ポジションサイジングを考えた資金配分による投資法です。
ここでこの方法の有効性をお伝えしましょう。

トレードコーチとして世界的に有名なパン・K・ターフ博士は自身の著書で、資金をある数に分散して、ランダムに選んで銘柄を仕掛けていき、2%マイナスしたら手仕舞い、4%利益が出たら手仕舞いを2年間繰り返したら…20%の利益が出たと書いてます。
これは…予測をしなくても資金配分と手仕舞いルールだけで勝てることを証明した結果です。
パン・K・ターフ博士は、予測という不確実性の高い方法より資金配分を考えた方が、現実的に収益に結びつくと著書の中で語っています。
金融業界にとって嫌な相手とは、予測不能な行動を取る人たちです。
当然ですよね。業界は個人投資家に情報を流して誘導したい訳ですから…
何を考えているのか判らない人や、サイコロを振って決めるような人は苦手なのです。

それと同じくらい予測しないで行う投資方法も業界が流す情報には反応しないので、嫌な相手になることは間違いなし。
ポジションサイジングを考えた資金配分による投資法は、業界の罠をかわす有効な方法の一つです。
次号(セイバーメトリクス)へと つづく
