■情報に過敏に反応する市場。
現代社会は、IT技術の発達により、
経済のグローバル化と、情報の
共有化でなりたっています。
しかし、このことが、経済ショックを
生みだす一因にもなっています。
情報の共有化は、起きたことを
正確につたえることで、信用を
担保されています。
このことは、何かあれば同時に
世界中に伝わることになります。
特に悪いニュースは、瞬時に
伝わります。
そして、市場は敏感すぎるくらい、
反応します。
世界同時に流れている以上は、
危険回避の行動は、誰よりも
早めに動いた方が、
リスクは少なくて済むからです。
しかし、この過敏な反応が続くと、
後進国に資金が入りにくくなった
り、市場で企業が資金を集めにく
くなったり、
世界経済にはマイナスな影響が
大きくなります。
そして、この過敏な反応が起こす
歪が、将来の経済に大きく影響
する可能性が高まるのです。
■長期という時間は、
何が起こるかわからない。
10年という長期のスパンでは、
ほとんどの予測は外れる例を
出しましたが、
長期的になればなるほど、
今現在はほんの小さな出来事でも、
のちのち大きく影響してくる恐れが
あります。
あります。
問題なのは、その小さな出来事が、
将来、大きな影響を与えることを、
誰も気がつかないことと、
その小さな出来事が影響を与えだす
時間的スパンが短くなってきている
ことです。
リーマンショック前までは、
経済ショックに繋がるのは、数年に
一度程度でしたが、
それ以降は、毎年のように、ショックに
襲われています。
そして、どんどんショックの
発生する間隔が短くなってき
ているのです。
また、経済ショックを引き起こす
要因も様々なものになってきました。
ギリシャの債務不履行などの国の
債務問題、中国の経済減速、
中東の紛争、ＩＳのテロ、難民問題、
原油の価格崩壊、北朝鮮の水爆開発、
そして、多発する自然災害など、
ショックを起こす引き金は多く
なってきています。
さらに、これらの問題以外に、
今現在、表面にでていない危険の数は、
さらに多くなると想定されています。
さて、これらの不安要素が
将来どうなるのか？
それは誰にも判りません。
つまり、長期予想になればなるほど、
そんな不安要素に左右され過ぎて、
予測が立たないのです。
このことからも、投資の王道と
言われ続けてきた、
持っているだけの長期投資は、
今や先が読めない、運任せの投資に
なってしまったのです。
今日の帝王学でした。
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