■結果だけ見ると予測通りに見える
さて、身近で予測を立てる作業は、
会社員であれば、所属する部署などの
年度予算や営業計画などが上げられます。
年度予算を達成するために行うことが、
予算計画になります。
予算計画は主に前年度の予算から
割り出し、それに現在時点の見込みを
プラスして基本的に積み上げて行きます。
さて、そんな予算ですが、達成した年を
振りけって見てみると、内容に関して
当初立てた計画通りにいくとうことは、
ほぼゼロと、調べたわけではありませんが、
確信して言えます。
よくあるパターンは、取引先のほとんどの
業績が悪く予算達成が無理な状態に
なっていたのに、偶然にも有望な
新しい取引先から依頼があり、
予算を達成することができたなど。
このように、結果だけ見てみると
計画通り進んだように見えても
内容は違い、
当初立てた予測は外れている
ことがほとんどです。
ことがほとんどです。
しかし、そのことには注意が
あまり行かないことが、
予算を達成するには、計画をち密に
立て、予測をすることが大切と
いう間違った認識も生まれてきて
しまいます。
■当たった予測に引きずられる。
（代表性のバイアス）
さて、なぜ人は予測をすることに
力を入れようとするのか？
予測はほとんど外れてしまうというのに…
それは予測して結果が当たった時に、
予測することで結果が得られたという
認識が生まれてくるからです。
ところが、実際は予測が外れている
ことが大半にもかかわらずに、
本来なら、
予測しても当たらない＝予測は無駄、
となるところですが、
人は予測して外れたことは、
すぐに忘れてしまう動物でもあるのです。
そして、たまたま予測して当たったことを、
予測すると当たる、というバイアスが
働きます。
その為、人の思考は予測しないと
当たらないという考え方になって
いきます。
100回に1回しか当たらない予測で
あっても、予測しないと当たらないと、
人は思ってしまうことを、
頭に入れておきましょう。
予測は外れる
今日の帝王学でした。
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