息子のお見合い | ふくねこの楽喜びより

息子のお見合い

2・3日前に娘が、
私達と同居している息子に
ケーキ屋さんで一緒に働いている女性が
息子に会ってみたい、紹介して欲しいと言っている、とのことで

仕事が終わる夜に来るというので待ってました。



電灯もない真っ暗な道を迷わないで来れるだろうかと心配すると

ナビがあるから大丈夫だよ、と娘。


そして鶏の唐揚げと野菜サラダを一杯作ってもってきてくれました。


私の作ったものはいらないという息子が
素直に「ありがとう!」と姉に世話されています。
オヤオヤです。嬉しいのでしょう。


女性は玄関に入るなり
「広いわ、素敵だわ」


簡単に挨拶をしあって、息子の部屋へ。


娘は途中で旦那さんの世話をしに家に帰りましたが
すぐにまた様子を見に来ました。


一時間ほどして、「二人ともいい感じだわ」と安心して帰りました。


その夜、女性は12時過ぎに帰って行きました。


次の日は息子は会社が休みで
朝に私の部屋へ来て、椅子に座ると、じっと私の顔を困った表情で見ています。


「なんなんよ、どうしたん?」と、訊ねると


「この家に住まわせてくれって、アパートを捜すまで・・・。」


「んっ」とあっけにとられて言葉がでない私。


「どうしょうか?」


空いてる部屋はあるけども、昨日あったばかりの人じゃない。


娘も仕事休みの日だったので、来てもらってその人の事情を聞くと


彼女の家までは仕事先から車で1時間以上かかる。
仕事が7時に終わるとほぼ毎日のようにヨガ教室に通っていて、そこで入浴も済ましてくる。
家に帰るまでに疲れて途中のコンビニで朝まで寝込んでしまうことがあるらしい。
娘はその話を聞くと同情して、それは危ないから実家に空いた部屋があるから弟を紹介するから気に入ったら家に住んだらどうかと、持ち掛けたようだ。


夜寝るだけに高い家賃払いたくないと考えていた娘さんは、その話に乗ったのね。

できればお金ぜんぜん払わなくても住まわせてもらえないかなぁ、と。


私は娘に、間借りするんだったらいいよ。家賃は安くしとくからって伝えてよ。


今夜に引越ししてくるつもりのようだったけど

家賃の話を娘がしたら

「ご両親に気を遣わせてしまいすみませんでした」とキャンセルされました。


息子はガッカリしたようですが、気に入ったならお付き合いすればいいじゃない。一緒に棲むのはそれからよね。