インカの聖なる谷はウルバンバの谷ともよばれ、インカ帝国の遺跡や村が点在している。

 

ピサック(Pisaq)06/05/2008

 

まずはクスコから北へ約30kmほどの、ピサックという村へ足を運ぶ。

ここは小さな村だが、有名なのが火・木・日曜日に開かれるインディヘナの市場と、村の丘にプチ・マチュピチュともいえそうな、保存状態のよい遺跡が残されている。


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左:段々畑も遺跡の一部

右:ピサックの市場の風景


 

クスコからピサックまでバスで約40分。席は出発時点から乗れば座席指定だが、途中から乗る場合は席が空いてない限り立ちとなる。

観光客は満席の場合次の便までまっていたが、地元は出発地点からも立って乗っていた。

 

ピサックにつくと、まず遺跡めぐりのTAXI運転手が勧誘してくる。

 

値段も観光的価格だった。

パーキングまで行くか、もっと頂上にいくかで値段も異なる。

 

遺跡へはトゥクトゥクはいってくれず、この観光化されたTAXIに乗っていくか、徒歩でも可能だが、かなり急な道を1時間以上かけて登らなければならない。低地からきたばかりの我々にとって徒歩で遺跡の頂上へ行くのはハードすぎる。

 

標高慣れしてる人なら登りも徒歩でいけるかもしれないが、村から丘を見上げても遺跡はまったく見えないくらい急な傾斜の丘に遺跡はあるのだ。

 


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左:丘の上からのピサックの遺跡の眺め

右:我々が、心拍数バクバクでゆっくりと階段や坂を上がっていくなか、地元のインディヘナの女性は子供を背負って、急な坂もひょいひょいと歩いていく。
 

我々はパーキングまでTAXIに乗りそこから遺跡を目指して歩いた。平らな道はどうってことないが、少し坂になってたり、登りの階段になると、標高が高いのですぐに心拍数はバクバクで息切れも激しくなる。

あまりハイペースで登ると、大腿筋がキンキンに痛くなってきて頭痛っぽ予兆もくる。

 

クスコの市場で買っておいた、コカの葉を口にほうりこんでバリバリと食べてみたら、口に渋みは広がるが頭痛はなくなり登りの道も調子よく歩けた。

 

あまりコカ葉を食べ過ぎても利尿作用がありトイレに行きたくなっても困るのでそのへんのコントロールもしなければならない。

遺跡は、太陽の神殿、墓、見張り台、段々畑などがある。遺跡から谷を見下ろす眺めも素晴らしい。


ピサックの市場は聖なる谷の村の市場では一番有名かもしれない。ツアーにも組み込まれていることが多く、観光バスも数台とまっていた。

それゆえ、ここの市場の観光化も激しく、民芸品を売る店が多く、言い値はクスコより高く交渉もあまりする気にならない。

バス乗り場から市場への道にツーリスト向けのレストラン、民芸品屋などが立ち並ぶ。

庶民のレストランは市場の方向と垂直に交差する道にある。

 

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ピサックの市場でシントゥーラ(オビ)を売る女性

 

 

結局ここでは、だいぶ交渉して粘った結果30Sol(約¥1200)で防寒着としてアルパカの前ジッパー付の上着を買った。店の人は100%アルパカと言っていたけれど、チクチクするし値段も安いのでリャマの毛も混合されているだろう。ともかくクスコの早朝と夜が寒かったのでとりあえず1枚はセーターっぽいのを買っておきたかった。ここで買ったアルパカの上着は値段が安いのですぐにだめになっても仕方ないかもと思っていたが、ペルーの後に旅したボリビアなどでも活躍。そして日本まで持って帰ってきたがまだまだ着れそう。